ゆきの山荘の惨劇 猫探偵正太郎登場 No.933
シリーズ第1作。このシリーズ、ちょっとタイトルが紛らわしいので、どの順に読んでいいのかよくわからず。これも、ずいぶん読んで から第1作と気づきました。サスケもフツーに出てくるし。正太郎のトーマについての描写がすごい。猫だ。それから、人間界への猫的目 線もおもしろいです。山荘の名前をゆきのにした必然性はあまり感じられなかったけど。まぁ、それは、意味があるにしてもすべったな。 くらいで。それより正太郎とサスケが三毛猫ホームズを知っているのは何故だ。(05/03/03)
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柴田 よしき 一九五九年、東京生まれ。青山学院大学卒業 。九五年、初めての長編『RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠―』で第十五回横溝正史賞を受賞。 著書に緑子(リコ)シリーズ『聖母(マドンナ)の深き淵』 、『月神(ダイアナ)の浅き夢』、七〇年代の郷愁を呼び起こす本格ミステリ『少女達がいた街』、 京都を舞台にした奔放な伝奇小説『炎都』『禍都』『遥(Kaiju注:原文は缶の上が夕)都』ほか、『 桜さがし』『フォー・ユア・プレジャー』などがあり、幅広い作風で活躍している。
角川文庫 し 19−5(角川書店)11696 文庫 平成12年10月25日初版発行・平成13年8月5日再版発行 本体571 円(税別) カバーイラスト 前田マリ カバー 厚徳社 解説「柴田よしきのさらなる挑戦」 二階堂黎人 平成10年4月角川 書店カドカワエンタテインメントより『柚木野山荘の惨劇』(bk1 amazon)として刊行されたものを 改題
オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる結婚式に招待された。そして、無理矢理連れてこられたオレ(し かも一服盛られて!)。山荘で待っていたのは幼なじみのサスケと美猫トマシーナとの出会い、しかしそれだけではなかった。オレは次第 に怪しげな雰囲気に飲み込まれていく。新郎・白石へ脅迫状が舞い込み、土砂崩れで山荘は孤立、そしてとうとう最初の犠牲者が……。毒 死、転落死、相次ぐ死は事故か殺人か? 猫探偵正太郎が活躍するシリーズ第一弾。本格ミステリー!(裏表紙 )
単行本のときは、正太郎が猫探偵であ
ることを最初は伏せていたらしいです。ただ、2ページ目で正体は割れますが。桜川さん、糸山さんの初登場もなかなか強烈でした。正太
郎に対するスタンスと正太郎の二人に対するスタンスが一瞬でわかる出だしでした。すごいな。
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2005/03/09更新