少女達がいた街 No.513
うーん。おもしろかった。というのかなんなのか。いや、おもしろかったんだけど。途中まで、なんじゃこりゃ、うーん、えらく、毛色 の違うのをつかんじまった。と、思いながらも、何故か読むのをやめられず、後半になると、もー、どーにもとまらない。1970年代も 渋谷の街も知らなくても、そこに描かれるノンノの姿はちゃんとまぶしい。やー、この「ノンノ」ってのを見た瞬間、「間違ったか?」と 思ったけど、間違ったと思ったのが間違いでした。(03/04/10)
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柴田 よしき 一九五九年東京生まれ。青山学院大学卒業。 九五年、初めての長編『RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠―』で第十五回横溝正史賞を受賞。著 書に緑子(リコ)シリーズ「聖母(マドンナ)の深き淵」、 「月神(ダイアナ)の浅き夢」。七〇年代の郷愁を呼び起こす本格ミステリ「少女達がいた街」。京 都を舞台にした奔放な伝奇小説「炎都」、「禍都」などがあり、幅広い作風で活躍している。 柴田よしきホームページ http://www.ceres.dti.ne.jp/~shibatay/ メールアドレス shibatay@ceres.dti.ne.jp
角川文庫 し 19−3(角川書店)11016 文庫 平成11年4月25日初版発行 本体724円(税別) カバーイラスト 中 山尚子 カバー 厚徳社 解説 北上次郎 1997年角川書店より単行本(bk1 amazon)として刊行
一九七五年、渋谷。ロックの熱狂が鳴り響く街に一六歳のノンノはいた。親友チアキはバンドの道を突き進む。ノンノは自分に似た少女 ナッキーと出会い、惹かれ始める。それぞれの青春は光に満ちていった。 しかしそこに見えない影が差す。不可解な出火事件。焼け落ち たノンノの家からは二つの焼死体と一人の記憶を失った少女が発見された。 二一年後。既に時効になったこの事件をたったひとりで掘り 起こす刑事がいた。そこにはあまりにも意外な真実が……。 宿命に操られる少女達ふたりの魂の謎を追い、青春と人生の哀歓を描いた、 横溝正史賞受賞女流の新感覚ミステリ。(裏表紙)
青春小説とミステリ。しかし、謎解き
はくたびれつつある刑事がする。主人公がノンノだし、タイトルがこれだし、あまり期待せずに半分読んだら、残りがすごかった。という
か、前半分がちゃんと生きてた。すごいなぁ。
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2005/03/09更新