天使の爪 No.767
『天使の牙』続編。『緋色の時代』より先に読めば、ロシアになじみができたのにな。残念。いきなり、全部ロシアより、ロシアに馴染 んでから読めればよかったな。って、他の本の感想。なんで天使か。ってのは今回は出てくる。というか、一応、天使という言葉に触れて いる。前回はどうだっけな。ドラッグの話だっただけに、「天使の牙」は主人公よりドラッグのイメージだったけど。今回は、天使は主人 公を指しているらしい。そうだったのか。天使と牙も爪も相容れないような気もするけど。『アベラシオン』で、天使も人間からしたら異 形のもの。というようなフレーズがあったが、そういう意味なんだろうか。それにしてもアスカ強い。心が。そして、強いということにつ いて考える作品でした。(04/05/21)
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大沢 在昌 1956年3月、名古屋生まれ。慶應大学法学 部中退。79年に『感傷の街角』が第1回小説推理新人賞を受賞し、プロデビュー。91年に『新宿鮫』で第12回吉川英治文学新人賞と 第44回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。94年1月には『新宿鮫 無間人形』で第110回直木賞を受賞。その他の作品に『らんぼ う』『心では重すぎる』『闇先案内人』『ザ・ジョーカー』『砂の狩人』『秋に墓標を』などがある。 大沢在昌公式ホームページ(大沢 オフィス「大極宮」)http://www.osawa-office.co.jp/
小学館 単行本 2003年8月10日初版第1刷発行 1,700円(上下各) 装幀 坂川英治+田中久子(坂川事務所) 写真 (C)RYUICHI OKANO/amana images/Corbis Japan 「週刊ポスト」2001年1月1日号 〜2003年5月9・16日号に連載したものに加筆改稿
『天使の牙』シリーズ、待望の最新刊 [闘う天使]が還ってきた! 麻薬取締部を乗っ取った全裸の女。交渉人に指名されたのは神崎 アスカだった。(上巻帯)
愛と憎しみが交錯するアクション巨編 [天使]対[狼] 切り札はあたしだ! アスカを巻き込む米ロ諜報戦争。“狼”と呼ばれる工 作員の正体は――。(下巻帯)
表紙はなんなんでしょう?何かな。シ
リーズというと、なんとなく、神崎アスカの設定に変更はなさそうというか、神崎アスカは神崎アスカとして成立というか、定着していそ
うな気もするが、どうして、どうして。アスカはあいかわらず悩みつつ前進し、戦っている。こっちは映画化するんでしょうか。どうだろ
う。
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2005/02/25更新