未来形Ｊ

未来形Ｊ　Ｎｏ．４５８

『黄龍の耳』の棗家のことにやたら触れている。この辺の大地主。って感じで。でも、『紅龍神社』が近くにあるくらいだから、パラレルワールド？最初ネットで連載され、ラストは公募したという異色？の作品。(03/01/16)

大沢　在昌　　一九五六年、名古屋生まれ。慶応大学法学部中退。七九年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞後デビュー。その後、八六年『深夜曲馬団（ミッドナイト・サーカス）』で日本冒険小説協会最優秀短編賞を、九一年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、九四年『新宿鮫　無間人形』で直木賞を受賞。主な著書に『夏からの長い旅』『ジャングルの儀式』『毒猿』『屍蘭』他多数。　大沢オフィス公式ＨＰ　http://www.osawa-office.co.jp/

角川文庫　お　１３－２０（角川書店）１２２６５　文庫　平成１３年１２月２５日初版　３８１円　カバーイラスト　田島昭宇　平成１３年５月～１０月にわたりＪ－フォンの「スカイパビリオン」を通して配信・連載されたものを文庫化、終章はネット上で一般公募した原稿の中から著者が選ぶ「『未来形Ｊ』エンディングコンテスト」最優秀賞受賞作品。

小説家志望のフリーター・菊川真、大学院で地球物理学を専攻する茂木太郎、卜占術師・赤道目子、女子中学生・立花やよい、そして高校三年でスポーツ青年の山野透。何の共通点もない彼らは、ある日突然、Ｊと名乗る見えない存在の意思によって集められた。Ｊは言う。「あなたの助けが必要です。」Ｊとは何者なのか？　何もわからぬまま行動を開始した五人組だが、Ｊとの対話を続けながら意外な真実に近づいていく。Ｊが握っている未来、それは――。長編ファンタジック・ミステリー！（裏表紙）

読んだすぐ後より、次の日きた。なんか、ぞくぞくっと。最優秀賞の人、よく考えたなぁ。＃＃Ｊと天使さんがどこかに閉じこめられるというのが、運命の分かれ道をこっちへ来たら発生しない。という発想ではない。＃＃というのがすごいと思う。うん。大沢さんはどんなラストを想定していたんだろうなぁ。

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2005/02/25更新