闇先案内人 No.613

途中までとても楽しく読みました。なんちゅーか、もうちょっと、人と人が絡むより、事件のイキオイに流される話のほうが好みのよう です。なので、途中まではイキオイがよい感じだったけど、イデオロギーの話になったり、しちゃうとね。嫌いなわけじゃないけど、とま るでしょ。流れが。それがやなのね。最初から最後までイデオロギーの話ならそれもそれで好きなんだけどね。『秋に墓標を』よりはだい ぶ好きな話だ。特殊な職業の話っていいよ。なんか。そりゃ、どんな職業でもある意味特殊なんだろうけど。(03/08/13)

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大沢 在昌

文藝春秋 単行本 平成13年9月15日第1刷 1,667円 カバー写真 広瀬唯二 装幀 多田和博 初出 「別册文藝春 秋」 207、208、210〜212、214〜216、218、219、221〜224、226〜228、230〜232、2 34〜236号 2004年1月カッパ・ノベルス(bk1 amazon

追うもプロ、追われるもプロ 過去も本名も捨てて生きる男に託された重要人物の行方。追いつ追われつ、プロの意地と誇りをかけた凄 絶なる死闘の幕が上がった――。 八年を費やした渾身の大作、遂に刊行!(帯)

「もしあの国が変わるというのなら、変わるために日本人の血が流れたことを、忠一にわかってほしい。それはきっと、日本とあの国の 未来にとって、マイナスではない筈だ」 自分でも思っていなかった言葉だった。 だがそれは本音だった。奇妙だ、と葛原は驚いていた 。本名も捨て、犯罪者のプロとして生きてきた自分が、“日本の将来”について話している。(本文より) 大沢在昌公式ホームページ( 大沢オフィス「大極宮」) http://www.osawa-office.co.jp/(帯)

いやぁ。『秋に墓標を』も八年かかったらしいけど。なんとなく、大沢さんって、あの国の人っぽいと思っていたら、謎が 解けた。在昌という字には在日という字が隠れている。縦に書くとね。そんだけだったのか。わかってみると、簡単な理由でした。でも、 あの国といわゆるお隣の国と、どっちも在日っていうし。別にいいけど。


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2005/03/21更新