屍蘭 Necrophilic Orchid 新宿鮫V No.183

クスリの話はふーん…。と読み飛ばす。血液凝固の過程も、ほほぅ。と読み飛ばす。うーん。確か、まだ自分の勤務先は病院だったと思 ったが・・・。夢かもしれん。それより、そんなとこに薬塗っといたら、まず、自分を誤ってさす。間違いない。特殊なかばんに入れてる のか?それに、ちょっとさしただけでも効果があるようなもの、一度人をさしたくらいで拭いきれるような気がしない。この方法は頭いい けど、乱暴だぞう。今回、鮫島は陥れられそうになるけど、おもったより、組織が積極的に動かなかった。まぁ、ここで、最初の設定を崩 すと話が終わっちゃうんだろうけどさ。文句なくおもしろいんだけど、大沢在昌の過去の作品と比べて、これだけが絶賛されるのはよくわ かんね。連作でおもしろいってこと?(02/02/06)

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大沢 在昌  アウトロー刑事の魅力 経団連会長 平岩外 四(ひらいわがいし) 国家公安委員を務めたこともあるので、私は警察の組織を多少は知っている つもりである。そこにおいては、個性の発揮は非常に難しい。ところがその警察に身を置きながら組織に縛られず、時にはアウトロー的行 動をとる人物をヒーローとして描いた本で気に入ったのが『新宿鮫』シリーズである。いずれもハードボイルド小説として第一級の作品で ある。 (日本経済新聞92年10月11日より) ハードボイルドの核心に突き進め 作家 船戸与一( ふなとよいち) 大沢在昌の煌(きら)めくような爆進がつづいている。新宿鮫シリーズ第 三弾も期待にたがわぬものとなった。これは一級品だ。 彼は新宿鮫を書いていく過程で、ハードボイルドについての考え方も大きく変え たのではないかと思う。洒落(しゃれ)て見えても無内容なダイアローグの放棄。空疎(くうそ)でちゃちなアフォリズムとの訣別(けつべつ)。大沢在 昌は新宿鮫シリーズによってがっちりと肚(はら)を据えた。(著者近影・新宿ゴールデン街で 撮 影・芳地博之 朝日新聞社提供)(裏表紙) 「著者のことば」 よい意味で、読者を裏切りつづけたいと願っている。 シリーズである からには、登場人物などの重複はさけられない。が、一作、一作、新しい世界を拓(ひら)くつもり でのぞんできた。 そのことが、物書きとしての私の運命を大きく変えた『新宿鮫(しんじゅくざめ )』への、常の想いだ。 前作からしばらくのあいだがあいた。しかしかけただけの時間に見合う思いは、作品の中に、ある。(見 返し)

長編刑事小説 カッパノベルス (光文社) 新書 1993年3月25日初版1刷・1996年3月20日26刷 816円 カバー ・デザイン 亀海昌次 写真提供 オリオン・プレス カバー印刷 近代美術 本文カット レオ澤鬼 「月刊宝石」(光文社)平 成4年4月号から平成5年3月号に連載されたものに加筆 1999年8月光文社文庫(bk1 amazon)刊行

孤高の新宿署刑事・鮫島(さめじま)――犯罪者たちは「新宿鮫(しんじゅくざめ)」と恐れる。新宿の高級娼婦(コールガール)の元締め・ 浜倉(はまくら)が殺された。女たちを守るため身体をはった浜倉に何が? 容赦なく目的を遂行し ていく殺人者。鮫島は、懸命に事件に食らいつく。浮かび上がる産婦人科医「釜石(かまいし)クリ ニック」。そこは呪われた犯罪の、そして綾香(あやか)、ふみ枝、あかね、三人の女の過去への入 り口だった。事件に迫る鮫島に突然、汚職・殺人の容疑が。さらに敵は完璧な罠(わな)で鮫島を追 い詰める。息詰まる興奮、震える感動――女たちが、男たちが、破滅の運命に操られていく!! 熱い声援に応(こた)える傑作長編、超人気シリーズ第三弾遂に登場!(裏表紙見返し)

医療界の職場にいましたが、医療とは 関係のない仕事をしてたんで、「い〜や〜。病院ってやっぱ、なんかうさんくっさ〜。こっわ〜。」ってどーしても思うな。うんうん。な んかよくわかんない部屋がたくさんありそーだし。Amazonは表紙画像なし。


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2005/03/21更新