暗黒旅人 No.281
収録作品 柩の館 赤い目 階段の町 地の花 エピローグ
話としてはおもしろいんだけど、なんか、その世界が成り立てる必然性、みたいなものが、イマイチ感じられなくて、どこまで行っても 、「つくりもの」をみてる。って気持ちから抜けられない。(←いやー、なんか、長い文。)樫村が、この事件に拘るわけ、ってのも、な んか、「あっそう。」って思うだけ。それぞれ、使命の対象が、すごくリアルでデティールに富んでた。そういう意味では、傑作だと思う 。(02/06/07)
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大沢 在昌 一九五六年愛知県に生まれる。慶応大学中退。 一九七九年、「感傷の街角」で小説推理新人賞、一九八六年、「深夜曲馬団」で日本冒険小説大賞最優秀短篇賞、一九九一年、「新宿鮫」 で吉川英治文学新人賞及び日本推理作家協会賞、一九九四年、「新宿鮫 無間人形」で直木賞を受賞。主な著書に『悪人海岸探偵曲』『氷 の森』『相続人TOMOKO』『毒猿 新宿鮫U』などがある。
中公文庫 お 44 1(中央公論社) 文庫 1991年10月10日初版・1996年12月20日5版 602円 カバー 栗原 裕孝 解説 縄田一男 1989年2月中央公論社より単行本(bk1 amazon)、1996年1月C・ノ ベルス(bk1 amazon)、1997年4月角川文 庫(bk1 amazon)刊行
死に場所を求め、樹海を彷徨する男と女。足をすべらせ意識を失った男は不思議な夢を見る。愛する女との関係を断ち、使命≠負え ば、望む未来が実現するというのだ。 九年後、小説家として成功した男を、強烈なイメージが襲う。使命≠セ。男は、宿命の連鎖を断 つべく、邪神の徒との孤独な闘いへ、54年型メルセデス300SLを駆る。 傑作ハードボイルド・ホラー(裏表紙 )
ラスト、え、それって、##この10年で稼いだから、まーいーや##ってこと?というか、9年たって、やっと使命がやってくるってのが。
テストみたい。ちゃんと、使命を忘れなければ、使命は全うされる。忘れていたり、現在の自分にしがみついて、使命を避ければ、転落が
待っている…。って感じの意地の悪いテストのようだ。って、そのまんま?bk1、Amazonとも表紙画像なし。
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2005/03/21更新