ライオンハート Lion Heart No.322

エリザベスとエドワード。よくある名前だけど、まさか、あの姉弟じゃないよね。恋人の話だもん。と思いながら読んでました。「エア ハート嬢の到着」でぐっと惹き、「春」で酔わす。「イヴァンチッツェの思い出」で「プロムナード」の存在と謎に囚われる。そして、「 天球のハーモニー」「記憶」へと続く。単に、恋人達が時空を越えてめぐり合うとうだけでなく、もう一ひねり、二ひねりしてあるので、 SFメロドラマだけでなく、SF大河メロドラマになってる。すごい。(02/07/15)

SF大河メロドラマ?(読書日誌321−330へのコメント)

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恩田 陸

新潮社 単行本 2000年12月20日発行 1,700円 扉絵写真 オリオンプレス 装幀 新潮社装幀室 2004年 2月新潮文庫(bk1 amazon)刊行

たとえ、夢でも一瞬でもかまわない 誰よりも深く愛してしまったから いま最も注目を集めている作家・恩田陸が贈る心に響くラブ・ ストーリー(帯)

それがどうして始まったのかは分からない。 神のおぼしめしなのか、気紛れなのか、手違いなのか。 私たちは何度も出会っている。 結ばれることはない。でも、離れた瞬間から、 会う瞬間を待ち続けている――生れる前も、死んだ後も。 あなたを見つける度に、 あ あ、あなたに会えて良かったと思うの。いつもいつも。 会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ。 いつも、嬉しか った。覚えていてね、 わたしのライオンハート。(帯)

ライオンマークの車に乗ってるんです が、3年間、点検料金前払いすると消耗部品の交換なんかもしてくれちゃう商品があって、名前が「ライオンハート」。どーもねー。この 話の中に、車に乗る主人公はいないけど、どーしても、「ライオンハート」って聞くと「お得!」「安心。」なイメージなわけ。最初は、 うわっ。恥ずかし。こんな名前つけて。と思ってたんだけど。あの歌が流行ってたから。で、それはそれとして、まーさか、エリザベス# #1世の生まれ変わりってオチでは・・・。ってのは外れたけど、半分当たりか?まさか、ちゃんと、二人が時を越 えて巡りあってる端緒のようなものが一応の謎解きがされるとは思ってなかった。##最初のプロムナードの位置はなかなか重要だ ったのだ。うん。でも、何で、時代が前後するかは、良くわかんないな。


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2005/02/06更新