月の裏側 The Dark Side of The Moon No.484
解説を読むまで、タイトルの意味がわからんかった。最後までよく正体の分からない多聞。この人が書きたくて、この本を書いたのだろ うか?うーん。(03/02/22)
恩田 陸のページへ 作品名順 つへ 読書日誌へ bk1 amazon
恩田 陸 一九六四年宮城県生まれ。九二年、『六番目の小 夜子』でデビュー。主な作品に『球形の季節』『不安な童話』『三月は深き紅の淵を』『光の帝国』『象と耳鳴り』『ネバーランド』『木 曜組曲』『ドミノ』『ライオンハート』『上と外』『黒と茶の幻想』がある。
幻冬舎文庫 お 7 7(幻冬舎) 文庫 平成14年8月25日初版 648円 カバーデザイン 鈴木成一デザイン室 カバーイラ スト 藤田新策 解説 山田正紀 2000年3月幻冬舎より刊行(bk1 amazon)
九州の水郷都市・箭納倉(やなくら)。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも 掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人によ る誘拐(アブダクション)か、新興宗教による洗脳か、それとも? 事件に興味を持った元大学教授 ・協一郎らは<人間もどき>の存在に気づく……。(裏表紙)
この、人間もどきにどう気づくか。と
いうところが、それぞれすごい。こえーなー。と思ったのは、##もどき作りかけより、むしろ、コンビニでみん
ながいっせいに同じ動作をしたシーン。##さぶっ。こわっ。この原理なら、##身体が<盗まれ>なくて
もいいようなもんだが。というのは、作り変えなくても、そのままで、無意識だけ支配、##というやり方もあったと思うが、こっ
ちの方が、より、怖い。(当たり前か?)##多聞っていったい何者?本当に、教授が長靴をはかせたのか、それ
とも、<盗む>方が嫌がって長靴を履かせたのか。いや、別にイヤならただ、盗まなければいいのだから、やっぱり教授がはかせたのか
。##うーん。糸杉の家の女が言った言葉が妙に迫力ある。うん。途中、多聞が夢で、##月の裏
側##がどうこういうところで、うぅ。もしや、それが、解決?だとしたら、どーやってそんなことできるのか、わかるのか??と
思った。##専門家がいないから、誰も正体をあばかない、誰も解決をつけない。ただ、事態が収束する
。##そういうラストってすごい。ありとあらゆる謎、全てが解けて終わるよりすごいかもしれない。
著者名順一覧 お 本棚 上 中 下
2005/02/06更新