象と耳鳴り THE ELEPHANT AND THE TINNITUS No.485

収録作品  陽変天目ようへんてんもくの夜  新・D坂殺人事件  給水塔  象と耳鳴り  海にゐるの は人魚ではない  ニューメキシコの月  誰かに聞いた話  廃園  待合室の冒険  机上の論理  往復書簡  魔術師

表紙がすたいりーっしゅ。ですね。 「机上の論理」だけは、オチがわかった。 あとは、謎が解かれるのを楽しみました。ところで、発 行の年、いつになったら2003年が追加されるのかな。これ、2003年版です。(03/02/24)

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恩田 陸  一九六四年、仙台市生まれ。早稲田大学卒。九一 年、第三回ファンタジーノベル大賞最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。以降、ミステリーやSFなど様々なジャンルで軽 やかな作風と煌(きら)めく感性で注目を集めている。作品には『不安な果実』『puzzle』( 祥伝社文庫)『ねじの回転』『ロミオとロミオは永遠に』など。

祥伝社文庫 推理小説 お 13−3(祥伝社)33090 文庫 平成15年2月20日初版第1刷 562円 カバーデザイン 中 原達治 解説「パズラー恩田陸、または形式とイマジネーションの幸福な結婚について」 西澤保彦 平成11年11月祥伝社より四六判 (bk1 amazon)として刊行

初出 「ミステリマガジン」(早川書房刊) 陽変天目の夜(1995年11月増刊号)  「青春と読書」(集英社刊 ) 新・D坂殺人事件(1998年2月号)  「小説non」(祥伝社刊) 給水塔(1996年1月号) 象と耳鳴り(199 7年12月号) 海にゐるのは人魚ではない(1997年6月号) ニューメキシコの月(1996年8月号) 誰かに聞いた話(199 8年7月号) 廃園(1998年3月号) 待合室の冒険(1998年10月増刊号) 机上の論理(1999年2月号) 往復書簡(1 999年6月号)  書き下ろし 魔術師

ミステリ界“奇蹟”の一冊 法月綸太郎氏脱帽、 西澤保彦氏驚倒(帯)

奇妙な事件に隠れた謎を解く短編推理の傑作(巻末の最新刊案内)

「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事関根多佳雄(せきねたかお)が立ち寄っ た喫茶店。上品な婦人が語り始めたのは少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった……。表題作をはじめ、子供たちの会 話、一枚の写真、携帯電話など、なにげないテーマに潜(ひそ)む謎を、鮮やかな手さばきで解き明 かす論理(ロジック)の芳醇なる結晶。幻惑と恍惚の本格推理コレクション!(裏表紙 )

看板(帯)に偽りなし。なんだけど、 「魔術師」せっかくなら、それまでの編で解けたような、解けてないような謎がクリアになるとか、謎の人物の素性があきらかになるとか 、そんなオチが欲しかった。かな。Amazonは表紙イメージなし。


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2005/02/06更新