黒の貴婦人 The Lady in Black No.715
収録作品 招かれざる死者 黒の貴婦人 スプリット・イメージ または避暑地の出来心 ジャケッ トの地図 夜空の向こう側
既出の作品の間を埋めるような短編集。まーそれもありかな。と。「ジャケットの地図」タックってお金に執着ないんだなぁ(嘆息)。 の一言。今までわりと、4人組が今後どう生きていくのか気になる展開だったが、今回は、短編ごとにでてきた登場人物たちのその後が気 になるおハナシたち。でした。というか、白の貴婦人は結局なんだったんだろうなぁ。(04/01/30)
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西澤 保彦 1960年高知県生まれ。米エカード大学創作 法専修卒。高知大学助手を経て95年、トリックの限りを尽くした本格ミステリ『解体諸因』で衝撃デビュー。以後、SF的設定と本格推 理を融合した独自の小説世界で話題作を続々と発表、巻末の著作リストを参照のこと。
幻冬舎 単行本 2003年11月25日第1刷発行 1,600円 装幀 鈴木成一デザイン室 装画 久保田眞由美
初出 「ポンツーン」 招かれざる死者(1999年5月号) 黒の貴婦人(2000年1月号) 「週刊アスキー 」 スプリット・イメージ(2002年11月26日号〜2003年2月18日号) 「創元推理19」 ジャケットの地図 星星峡 夜空の向こう側(2003年6月号)
また、あの4人組に会える! タック&タカチ・シリーズの名作『依存』でミステリ界に不動の地位を築いた西澤保彦、同シリーズ珠玉 の短編集。(帯)
タック、タカチ、ボアン先輩、ウサコの4人が、行きつけの飲み屋でいつも姿を見かける<白の貴婦人>と絶品の限定料理・鯖寿司との 不思議な関係を推理した表題作「黒の貴婦人」。タカチに接近したくて自宅でパーティを開いた新入生が女子大生刺殺事件に巻き込まれる 「招かれざる死者」。四人の女子大生の合宿になぜか料理人として参加したタックが若者の心の暗部に迫る「スプリット・イメージまたは 避暑地の出来心」。実業家が死後、愛人に残した不可解なメッセージ「ジャケットの地図」。ボアン先輩とウサコが、ご祝儀泥棒の謎を推 理する「夜空の向こう側」。本格ミステリにして、ほろ苦い青春小説の決定版。面白さ絶対保証!(帯)
あとがきで西澤さんが、どの短編が、
シリーズのどの話とリンクしているかの例を挙げてくれているので、気づかなかったら読み返す楽しみも多分、ある。##「ジャケットの地図」が『謎亭論処』のどれかとリンクしているらしいんだけど##わかんなかった。探そ。長編
はけっこう覚えていられるんだけどね…。
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2004/09/12更新