聯愁殺 No.392
むーーーーむむむ。聯「れん」はつら・なるとも読むらしい。どんな意味?「連なると同じ」って辞書には書いてあるけど。途中で、あ るからくりは見破れたものの、衝撃というか、暗澹と、というのもなんか違うし、ただ「ショック」なラスト。少年は、何を考えていたの だろう?(02/10/23)
西澤 保彦のページへ 作品名順一覧 れへ 読書日誌へ bk1 amazon
西澤 保彦 1960年高知県生まれ。米エカード大卒業後 、高知大助手などを経て、作家に。『聯殺』で第一回鮎川哲也賞最終候補。95年に『解体諸因』(講談社文庫)でデビュー。以降、破格 の設定と本格ミステリの要素とロジックにこだわった作風で多くの読者を魅了し続けている。主な著書に『七回死んだ男』『殺意の集う夜 』(以上講談社文庫)、『依存』(幻冬舎ノベルス)、『異邦人』(集英社)など多数。
ミステリー・リーグ 原書房 単行本 2002年3月22日第1刷 1,700円 装幀の絵 レメディオス・バロ 装幀 スタジオ ・ギブ(川島進)
医師、小学生、老人、OL―― 連続無差別殺人の容疑者は 失踪中の少年だという。 なぜ彼らは狙われたのか、 そして少年はいま どこにいるのか ――推理集団《恋謎会》が ミッシング・リンクに挑むのだが……。(帯)
見ず知らずの若い男に殺されそうになりながらも、なんとか助かった梢絵。だが、なぜ自分がこんな目にあったのかがまったくわからな い。警察の調べでは、男の手帳に残されたメモから、彼が連続無差別殺人事件の犯人であることが濃厚であるという。最後のターゲットが 梢絵だけが助かったのだとも。ところが男は事件後に失踪し、以来、行方が知れない。事件から四年後、梢絵は、男が自分を襲った理由を はっきりさせるため、<恋謎会>に調査を依頼した。各メンバーはそれぞれが持ち寄った証拠≠もとにさまざまに推理を繰り広げるの だが……。ロジックに淫した西澤ミステリの真骨頂!(見返し)
ラストは予想外でした。##少年が密室から逃走した。らしい。というところで、あー実は、梢絵が過去に彼を返り討ちにして、事件を発覚させたの
は、警察に彼の動機を調べて欲しかったからじゃないか?##ってとこまでは、想像しました。でも、彼女がなんで、四年後まで執
拗に、動機を知りたがったか、というのが、ちょっとよくわかったなかったようです。そして、予想外のラスト。予想といえば、##双侶さんが誘われて殺される##というのが、続きページになってて、読めてしまうので、もったいないような気
がする。改ページするだけでも、お得。と思うんだけど。
著者名順一覧 に 本棚 上 中 下
2004/09/12更新