謎亭論処めいていろんど 匠千暁たくみちあきの事件簿
No.83
収録作品 盗まれる答案用紙の問題 見知らぬ督促とくそく状の問題 消えた上履ばきの問題 呼び出された婚約者の問題 懲こりない無礼者の問題 閉じ込められる容 疑者の問題 印字された不幸の手紙の問題 新・麦酒ばくしゅの家の問題
匠千暁の事件簿。どーも、ボアン先輩は探偵役にはなれないらしい。解体諸因で披露した推理もパーフェクトじゃなかったし。それにし ても、ウサコの未来の姿にはびっくりだ。ビール片手に読むと眠ってしまうので、しらふで読まなきゃならないのが、ツラくなるほどの登 場酒量。(01/09/??)
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西澤 保彦 (著者近影・撮影 坂本利幸) 一九九五年の デビュー作、バラバラ殺人に拘(こだわ)り尽くして話題となった連作推理『解体諸因』の探偵役、 通称タックこと匠千暁(たくみちあき)たちの、その後の活躍を集めたのが本書である。タックのシ リーズでは『麦酒の家の冒険』『彼女が死んだ夜』の二作が劇団LEDによって舞台化。日本ミステリ史上屈指の酒量を誇る探偵たちは劇 場でも本書でも、あいかわらず酩酊(めいてい)しつつ真相を探る。自身もビール党の氏は、六十年 高知県に生まれ、米エスカード大学創作法専修を卒業後、高知大助手などを経て執筆生活に。祥伝社既刊に『ナイフが町に降ってくる』『 なつこ、孤島に囚(とら)われ。』がある。 (裏表紙見返し) 酩酊(めいてい)探偵の推理に酔わずにいられない! 漫画家 野間美由紀(のまみゆき ) 西澤保彦ほど酒好きなミステリ作家はいない。量の問題ではない。酒を愛しているのである。そして西澤保彦ほど謎解き(パズラー)に執着する作家はいない。ちりばめられた謎がカチリとはまったときの快感を知っているから だ。そんな西澤保彦が酒とパズラーにとことん拘(こだわ)って描き出す酩酊探偵タック。彼の推理 に酔わずにはいられない。 ビールを片手に読んで下さい 劇団LED/匠千暁(たくみちあき)役 ・直塚和紀(なおつかかずのり) 僕はこのシリーズを読むとき、必ず傍(かたわ)らに麦酒(ビール)を置いて読み始める。これならタックたちがいつ 酒盛りを始めても置いて行かれる心配はない。他はともかくこのシリーズに関してはこれが正しい読書態勢だと思う。この本を手に取った 貴方(あなた)も短編の数だけ麦酒をお手元に置いておくことをお薦(すす)めする。あ、未成年の人はソフトドリンクで。(見返し)
本格推理コレクション NON NOVEL N−713(祥伝社) 新書 平成13年4月10日初版第1刷・平成13年5月10日 第2刷 857円 本文イラスト 中環 装幀 かとうみつひこ
女子高教師の辺見裕輔へんみゆうすけは、忘れ物を取りに戻った夜の職員室で怪しい人物に遭遇した。その直 後、採点したばかりの答案用紙と愛車が消失。だが二つとも翌朝までには戻された…。誰が?なぜこんなことを? やがて辺見の親友タッ クこと、匠千暁(たくみちあき)が看破した意外な真相とは? 続発する奇妙な事件の数々。めくる めく本格推理(パズラー)の快感。そして呑むほどに酔うほどに冴える酩酊探偵タック! 日本ミス テリ史上屈指の作中酒量を誇る、著者人気シリーズ、待望の最新傑作、書下ろしオマケ作品付き!(裏表紙)
キャンパス4人組が、キャンパスを出
ても活躍している話も入っている。いや、そっちがメイン?それしても、ボアン先輩、よくよく学校の好きな人だな。タカチとウサコがタ
ックに頼らず事件を解決している短編も入ってて、それはそれでおもしろかった。
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2004/09/12更新