夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿 No.842

神麻嗣子の超能力事件簿シリーズ第4弾なんだけど、本人は写真のみでの登場。雰囲気も非常に暗い感じ。シリーズの最大の敵役を語る 1冊のようです。ここでの主人公、奈倉が超能力者が犯罪に関わっているという確信を得るところがちょっと唐突かなぁと思いました。ま ぁ、百聞は一見に如かず?でも、見たものをそのまま信じられない人のほうが多いんじゃないかな。彼が何のために警察官になったか。な かなか逆説的でもあり問題解決の手段としてかなり評価される手法だと思います。彼が敵なのは手ごわそうだね。(04/11/10)

西澤 保彦のページへ 作品名順一覧 むへ 読書日誌へ bk1 amazon


西澤 保彦  1960年高知県生まれ。米エカード大学創作 法専修卒。高知大学助手などを経て、執筆活動に入る。『聯殺』が第1回鮎川哲也賞最終候補作となる。本格ミステリを愛し、パズル的要 素を盛り込んだ作風で多くのファンを魅了している。著書は『解体諸因』『七回死んだ男』『麦酒の家の冒険』(以上、講談社文庫)や本 書ほかの「神麻嗣子の超能力事件簿シリーズ」など多数。

講談社文庫 に 24 13(講談社) 文庫 2004年10月15日第1刷発行 本体838円(税別) カバー装画 水玉蛍之丞  カバーデザイン BAD BEANS 解説 末國善己 1999年9月講談社ノベルス(bk1 amazon)として刊行

能解警部の部下は連続殺人犯。彼の究極の目標とはいったい誰? 人気シリーズ番外編。(巻末の最新刊案内)

人を殺すことが、こんなにも、おもしろいとは思ってもみなかった――。能解(のけ)警部の部 下・奈蔵渉(なぐらしょう)は警察官でありながら、連続殺人鬼。自己の狂気を冷徹に見つめながら 犯行を続ける奈蔵の、究極の目標は誰なのか? 複雑巧緻なトリックをちりばめた驚愕のサイコミステリ。大人気の「神麻嗣子(かんおみつぎこ)シリーズ」番外編。(裏表紙)

今回は、番外編なだけに、いつもの水 玉さんの表紙でもずいぶん雰囲気が違います。長い作品ですが、本編の予告編みたいなところもあり、番外編と言っても読み飛ばすと先が わからなくなる感じです。「念力密室!F」でわけわからなかったところもわかった感じです。


著者名順一覧 に 本棚    
2005/02/23更新