西の魔女が死んだ No.91

収録作品  西の魔女が死んだ  渡りの一日

書店で平積みされていると、まず、タイトルとカバー装画のギャップにまず、気を取られる。そして、カバーから受けるイメージを内容 は裏切らない。「間に合わなかった」を、現在日々進行形で感じているので、救い、とまではいかなくても、ちょっとだけ浮上させてもら った。(01/10/11)

梨木作品読み始め(読書日誌91−100へのコメント)

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梨木 香歩  1959(昭和34)年、鹿児島生れ。英国に 留学、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエンに師事。『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、小学 館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞を受賞。他の作品に『丹生都比売(におつひめ)』『エンジェル エンジェル エンジ ェル』『からくりからくさ』『りかさん』など。

新潮文庫 な 37 2(新潮社)6709 文庫 平成13年8月1日発行 400円 カバー装画 早川司寿乃 解説 早川司寿乃  カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室

大好きなおばあちゃんは本物の魔女。生きる力も本物だった―。 それからの物語「渡りの一日」併録。(帯)

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで 過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、 何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。(裏表紙 )

表題に「死んだ」という字が入る児童 文学というのも、最近ではずいぶん強烈ではないかと思う。でも、本来こどもはこういうの、大人の想像より簡単に乗り越えるものだった と思う。大人の方がより、刺激を受けるかも。


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2005/02/23更新