パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992-95 No.27

収録作品  重ねて二つ  懐中電灯  黒のマリア  トランスミッション  シャドウ・プレイ  ロス・マクドナルドは黄色い部 屋の夢を見るか?  カット・アウト  ……GALLONS OF RUBBING ALCOHOL FLOW THROUGH THE STRIP

短編集。5話目までは以前に読んだ事があったらしく、なんとなく、記憶があった。1・2話。「重ねて二つ」「懐中電灯」はおもしろ かった。とくに2話目。「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢をみるか?」解決の意味がどーしもわからん。おもしろかったけど。「カ ット・アウト」芸術論の箇所は他所事考えながらとにかく読んだ。理解してない。(01/02/26)

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法月 綸太郎  1964年10月15日松江市に生まれる。 京都大学法学部卒業。在学中は京大推理小説研究会に所属し活躍。作家デビューは「密室教室」。ついで著者と同姓同名の名探偵が登場す る「雪密室」を刊行し、「ミステリ界の殉教者」としての道を辿り始める。本書に「ボーナス・トラック」として収められた『……GAL LONS OF〜〜』は、その道程の精神的な記録の結晶である。(裏表紙見返し)  著者のことば この本が出てから、まだ二年しか たっていないのに、「パズル崩壊」と「フーダニット・サバイバル」という造語が、これほど切実な響きを伴って迫ってこようとは思いも しなかった。新勢力の台頭は、文化大革命期の紅衛兵のように荒荒しくて残酷だ。 私は自らを「下放」する。ミステリーの伝統と技術を 根絶やしにしないために。先人たちの偉業の記録を語り継ぐために。 ――そして、もう一度、不毛の荒野に新しい種をまこう。(見返し )

講談社ノベルス ノB−07(講談社) 文庫 1998年5月5日第1刷 760円 ブックデザイン 熊谷博人 カバーデザイン  辰巳四郎 1996年6月集英社より刊行

初出  『奇想の復活』 重ねて二つ(1992年9月刊)  「小説すばる」 懐中電灯(94年11月号) 黒のマ リア(95年8月号)  「野生時代」 トランスミッション(94年8月号) シャドウ・プレイ(95年7月号) ロス・マク ドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?(94年1月号) カット・アウト(95年6月号)  「海燕」 … …GALLONS OF RUBBING ALCOHOL FLOW THROUGH THE STRIP(95年1月号「BARSTOOL BLUES」を改題)

本格ミステリを撃ち抜く華麗なる一撃(クリティカルヒット) 鋭利な謎。八つの傑作短編がお りなすフーダニット・サバイバルの極致。 (巻末の最新刊ノベル案内)

男女はいかにして切り裂かれ、「雌雄同体の一個の生物の亡骸(なきがら)」となって密室に残 されたのか? 一本の「懐中電灯」が、完全犯罪を崩壊させる陥穽(かんせい)となったのはなぜか ? 選び抜かれた八つの作品が、本格ミステリの形式に鋭角の亀裂を走らせる! 本格推理の嫡子(ちゃく し)、法月綸太郎の新世紀を予感させる、傑作第二短編集。(裏表紙)

「重ねて二つ」確かに隠し場所として 、意外であり、常人には考え付けないけど、##臭うだろ?死体からじゃなくて、犯人から##。わんわん 。「懐中電灯」いいぞー。「トランスミッション」ふーん。Dance, dance, dance, dance to disco  ってゆー、PSBの曲の一部には元があったんだ。


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2005/02/22更新