エキゾティカ　EXOTICA　Ｎｏ．１７０

「ココナッツ・クラッシュ」は、この短編集への導入役としておもしろい。「十四の嘘と真実」でも、「死神は語る」がすばらしい役割 を果たしていた。なんか、短編集なのに、映画のイントロのようだ。「光の王」「琴中怪音」は、寓話みたいだな。「光の王」はナルホド 。だ。発言には気をつけなくちゃね〜。それにしても、食事の風景が多い短編集だ。チャーハンが食いたい。(02/01/12)

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中島　らも　　１９５２年兵庫県尼崎市生まれ。大阪芸術大学 放送学科卒業。作家。『今夜、すべてのバーで』で吉川英治文学新人賞、『ガダラの豚』で日本推理作家協会賞を受賞。作品は他に『永遠 も半ばを過ぎて』『中島らもの明るい悩み相談室』『固いおとうふ』『あの娘は石ころ』など。バンド「ＰＩＳＳ」を率いるロッカーでも ある。

双葉文庫　な　１２−１４（双葉社）　文庫　２００２年１月１５日第１刷　５１４円　カバーデザイン　ミルキィ・イソベ　カバーイ ラストレーション　辻和子　アートディレクション　ミルキィ・イソベ　本文レイアウト　安倍晴美（ステュディオ・パラボリカ）　本文 写真　佐藤憲一　阿部稔哉　船橋英雄　写真加工　ミルキィ・イソベ　１９９８年５月双葉社より刊行

楽園か魔都か　香港・バリ・上海・バンコク…。　アジアの聖と俗を紡ぐ　短編小説集。（帯）

椰子の実を頭にのせ続けて四十年の高僧。落ちてくるドリアンの実をただ待つだけの青年。喧騒と混沌の街を暴走する命しらずの自転車 。香港返還の日に高級レストランで食い続けるふとった男。　清濁併せ呑んだガンジスのように、聖と俗が渾然一体となったアジアの真景 が乱反射する、著者会心の短編小説集。（裏表紙）

妙に寓話的な話が多い。でも面白い。 すぐそこで起こっているようで、遠い。まさにアジアが描かれている。Ａｍａｚｏｎは表紙画像なし。

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2005/02/22更新