さらば、ガク No.660

写真が多い本だ。犬という生き物がどうあることができるか。という1例、好例、でしょう。本当は、犬、苦手なんだけどさ。なんか、 こう、人間いないと生きていけないんじゃないか。っつーよーな雰囲気が。ガクはいいよね。(03/10/16)

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野田 知佑  1938(昭和13)年、福岡県生まれ。早稲 田大学文学部英文科卒。教員、雑誌記者を経てエッセイストに。「川あそびカヌー」を提唱し、国内をはじめ欧米、オーストラリア、ニュ ージーランド、インドネシアの川を楽しむ一方、環境破壊につながる河川改修、ダム開発をおしすすめる国土交通省の蛮行を一カヌーイス トの立場から告発し続けている。82年『日本の川を旅する』で第9回日本ノンフィクション賞新人賞、98年、一連の活動に対し、毎日 スポーツ人賞文化賞を受賞。著書に『北極海へ』『ユーコン漂流』『ともに彷徨いてあり』『カヌー式生活』『旅へ 新・放浪記1』『南 へ 新・放浪記2』など多数。

文春文庫 の 5 7(文藝春秋) 文庫 2002年9月10日第1刷 本体714円+税 本文レイアウト 鶴丈二 カバー 三村 淳 1998年6月文藝春秋より単行本(bk1 amazon)として刊行

漂泊のカヌーイストの最愛の友、愛犬ガクへの追悼写真集。椎名誠氏との哀惜対談収録(巻末の最新刊案内)

映画・CFで勇名を馳せ、漂泊のカヌーイストとともに日本・アラスカ・カナダ・メキシコの地を旅する。「あやしい探検隊」はじめ多 くの人々に愛された史上初のカヌー犬14年の生涯を、友であり父であったトモスケ秘蔵のフィルムから再現した決定版写真集(カラー多 数)。養父でもあった作家・椎名誠氏との「ガク哀惜対談」も収録!(裏表紙)

ところで、犬が苦手。と書いたその前 の日、室内犬にキャンキャン吠えられまくった。飼ってる人はあの鳴き声は気にならないらしい。次の日は、車がやっと通れるくらいの道 で、犬の散歩と2組も出会ってしまい、小型犬にはズボンのすそと靴をなめられた。大型犬には鞄に鼻を押し付けられた。多分、南の島で リゾート中、放し飼いの犬にされたなら気にならなかったところであろう。(実際、その前の1週間、そうだった)が、町だと、イヤなん だよ。なんで、人とすれ違うのがわかってるんだから、もっと広い道を歩くか、もっとしっかり手綱を握るとか、人が通り過ぎる間は、自 分と犬は歩を止めて、犬をしっかりつかまえておく(そうしてくれる人もちゃんといる)とかしないのか。例え犬が嫌いじゃない(好きと いうこともわけでもなく)人でも、高いスーツ着てるときに泥だらけの足でアタックされて嬉しいとは思わないだろう?好きな人ってのは 鈍感なんだよね。多分、自分も、夜中に車出したりとかして迷惑してんだろうなぁ。しかし、裏の犬は、仔犬の時は一晩中、多分、ある程 度成犬になっただろう今でも、時には明け方から「クゥーン、キュゥーン」とやる。まったく、町中で犬なんて飼うもんじゃないよ。しつ け、ってゆーけど、人間が飼わなければしつけなくていいわけだろう?極論?ま、やたら吠えない、触らない、ただ側にいるような賢そう な犬はけして嫌いではありません。ところで、ガクの皮については、別に感想はない。強いて言えば、自分と一緒に焼かずに最後は土に還 してやれよ。くらいかな。まぁ、最近は本体も焼かれるけど…。


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2005/02/22更新