メルカトルと美袋みなぎのための殺人 No.105

収録作品  遠くで瑠璃鳥るりちょうの啼なく声が聞こえる  化粧した男の冒険  小人闍処ラ不善しょうじんかんきょしてふぜんをなす  水難  ノスタルジア  彷徨さまよえる美袋   シベリア急行西へ

最初の1ページで挫折しそうになった。なんというか、語り口調が肌に合わないというか。さらに、主人公?の名前が美袋だし…。それ がまた、一発で漢字変換できたのにはびっくりしたぞ。探偵役のメルカトル鮎の個性はおもしろかった。「小人闍処ラ不善」は好きなタイ プの話。「ノスタルジア」もまぁまぁ。逆に、「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」などは苦手なパターン。これが第1話なんで挫けそう になった。(01/10/25)

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麻耶 雄嵩  1969年、三重県生まれ。京都大学工学部卒 。在学中は綾辻行人氏らを輩出した推理小説研究会に所属する。1991年『翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。新本格ミ ステリ第2世代の旗手として注目される。著書に『木製の王子』(講談社ノベルス)『夏と冬の奏鳴曲(ソ ナタ)』『痾(あ)』『あいにくの雨で』(いずれも講談社文庫)『鴉』(幻冬舎)などが ある。

講談社文庫 ま 32 5(講談社) 文庫 2000年8月15日第1刷 619円 カバーデザイン 辰巳四郎 解説 佐多山大地

ウラジオストクからモスクワへ向かうシベリア急行。その車内で作家・桐原剛造が殺された。死亡推定時刻、同乗者達には食堂車で夕食 中というアリバイが。密室殺人から奇妙奇天烈な不可能犯罪まで、銘探偵・メルカトル鮎と推理作家・美袋三条(みなぎさんじょう)が空前絶後の推理力で事件の真相を看破する!新本格推理傑作集。(裏表紙 )

ヘンな名前だ。主人公も、探偵も。美 袋は一発変換できたところから察するに、綾小路とか大徳寺くらいありそうな名前なのか?


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2005/02/20更新