幻色江戸ごよみ　Ｎｏ．６５８

泣かす話があったり、怖かったり不思議だったりいろいろなタイプの話がある。最後まで読んでから、表紙を見返して、あ。１年のいろ いろな時期の話だったのか。第一話が暮れから年が明け、第十話が神無月の話。と。暦を追っていく展開。話と話に人や出来事のつながり はないけどね。(03/10/14)

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宮部　みゆき　　本名矢部みゆき。昭和３５年、東京都江東区 に生まれる。昭和６２年、「我らが隣人の犯罪」で第２６回オール讀物推理小説新人賞受賞。同年「かまいたち」で第１２回歴史文学賞佳 作受賞。平成元年、「魔術はささやく」で第２回日本推理サスペンス大賞を受賞。平成４年「本所深川ふしぎ草紙」で第１３回吉川英治文 学新人賞、「龍は眠る」で第４５回日本推理作家協会賞受賞。平成５年「火車」で第６回山本周五郎賞受賞。

新人物往来社　単行本　１９９４年７月２０日第１刷　１，４５６円　装幀　熊田正男

初出　　「歴史読本」　鬼子母火（１９９４年２月号）　紅の玉（１９９４年３月号）　器量のぞみ（１９９３年６月号）　庄 助の夜着（１９９３年７月号）　まひごのしるべ（１９９３年８月号）　だるま猫（１９９３年９月号）　小袖の手（１９９３年１０月号 ）　首吊り御本尊（１９９３年１２月号）　神無月（１９９３年１１月号）　侘助の花（１９９４年１月号）　　「時代小説大全」 　春花秋燈（１９９４年夏号）　紙吹雪（１９９３年秋号）

怪異・怨霊、そして人の情！江戸の片隅で、貧しくも精いっぱい生きた人々の喜びと悲しみを、四季折々の風物とともに綴る珠玉の１２ 篇。時代小説の新しい世界を開示した待望の作品集！　宮部みゆき時代ワールド第４弾！（帯）

ｂｋ１、ａｍａｚｏｎとも表紙画像な し。「春花秋燈」とか「首吊り御本尊」は好きなタイプの話。「紅の玉」は、町人と武士を上手に描いてる。気があってるようでしっかり すれちがっているところというか。ちょっと残酷な結末だと思うけど。「鬼子母火」は頭書を飾って読み手の心を上手につかめるハートウ ォーミングなはなしでしょう。

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2005/01/30更新