レベル7セブン No.444
失踪と記憶喪失の2組の追跡が交互に書き連ねられ、ところどころで重なり合う。緊迫した状況が次々に展開し、長めの長編小説だが、 一気に四日間を主人公達と乗り切る。謎の言葉、「レベル7」をキーワードに。途中、蓮見探偵事務所の加代子さんが、出てくる。彼女が 事件を解決に導くのか?とも思ったが、本作では、登場するだけのようだ。(03/01/04)
記憶と人の二つの追跡劇。(読書日誌441−450へのコメント)
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宮部 みゆき 1960(昭和35)年、東京生れ。’87 年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’89年「魔術はささやく」で日本推理サスペンス大賞を受賞。’92年「 龍は眠る」で日本推理作家協会賞を、「本所深川ふしぎ草紙」で吉川英治文学新人賞を受賞。’93年「火車」で山本周五郎賞を受賞 。
新潮文庫 み 22 2(新潮社)5137 文庫 平成5年9月25日発行・平成7年11月15日13刷 738円 Cover Art Direction Yukimasa Okumura Cover Design Kuribayashi(c)The Studio Tokyo Japan,Inc. カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室 解説 香山ニ三郎 平成2年9月 新潮社より刊行
レベル7まで行ったら戻れない――謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「L evel7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけな い凶悪な殺人事件へと導いていく。ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。気鋭のミステリー作家が放つ力作長編。(裏表紙 )
失踪も記憶喪失も、解決の手助けをす
るのは他人。という設定もおもしろい。最初の方の日付をよく頭に止めていなかったので、途中で、実は、どちらかがどちらかの過去?と
考えながらおもしろく読んだ。
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2005/01/30更新