EMエンバーミング No.5
「検屍官」シリーズを読んでいるので、検屍の次の仕事の話。と聞いて興味をもって読んでみた。知らない仕事の描写はおもしろかった けど、結末は途中でみえちゃったよ。(01/01/31)
エンバーミングとはなんぞや?(読書日誌1−10へのコメント)
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雨宮 早希 1949年、山口県生まれ(著者写真の枠内に 「?」)
幻冬舎推理叢書 幻冬舎ノベルス(幻冬舎) 新書 1997年4月21日第1刷発行 781円 カバーデザイン 田淵裕一 ブック デザイン 高橋雅之 原稿枚数552枚(400字詰め)書き下ろし
フィジカル・サスペンスという新ジャンルを開拓した大型新人の誕生である ――文芸評論家・関口苑生氏激賞! 自らの肉体を切り裂 いて自殺した17歳の少年は、少なくとも5つの人格を持っていた! 大型女流が放つ衝撃のデビュー作(帯表紙側)
本書は、心理描写を極力排し、エンバーミングという職業を通して対象物としての肉体に迫る新たな領域――フィジカル・サスペンスと いう新ジャンルを開拓した。その心意気や良しである。新人作家・雨宮早希には、そうした挑戦意識がしっかりと心に根づいており、今後 への大いなる可能性が感じられる。残る課題は物語の展開と構築力だが、それも早晩、目を瞠るほどの腕前となることだろう。そんな予感 を抱かせる大型新人の誕生である。 文芸評論家・関口苑生(帯裏表紙側)
エンバーミングとは遺体の衛生保全(消毒、防腐、修復、化粧)を図る専門技術。アメリカやカナダでは遺体の90%にエンバーミング が行われ、日本国内でも、昨年までに約3万体に処置が施された。(表紙)
新書判 276ページ 定価(本体781円+税) 自らの肉体を切り裂いて自殺した17歳の少年は少なくとも5つの人格を持ってい た!関口苑生氏が激賞する注目の大型女流デビュー作!(巻末新創刊作品案内)
エンバーマーの村上美弥子は、修復不可能に見える悲惨な遺体に、生きているとしか思えない皮膚の艶や、穏やかな笑顔を蘇らせること のできる日本人初の技術者だ。ある日、警視庁捜査一課の刑事・平岡からの依頼で、突然仕事が舞い込んだ。遺体の主は17歳の少年、進 藤由樹。前夜、自らの肉体をナイフで十数箇所も切り裂いて自殺した。いったいなぜ?完璧な遺体の処置を終えた美弥子は連続殺人事件に 遭遇し、何者かに狙われる!(裏表紙)
アメリカ国籍のショーン、熱心なカト
リック教徒で白人でゲイ。難しい設定だな。うーん。ところで、やっぱり、エンバーマーは現業なのかなぁ。どういう人がつく職業なんだ
ろう?というのも知らないところへ、ニューヨーク出身のカトリック教徒でゲイ、ってのは、偏見だと認めますが、ヒエラルキーの下のほ
うにいる人の職業だという印象を与えるぞぉ。もうちょっと特徴のない人を助手にできなかったんだろうか?なんか、「熱心なカトリック
教徒のゲイ」ってゆー存在自体矛盾だし。うーん。ところで、初出から5年以上を経て、ある程度この職業は認知されてきたのでしょうか
。看護師がいわゆる死化粧の一環として講習会を受けたりするようになったようですが、職業として葬儀屋から独立するのかなぁ。現状は
どうなんだろう。
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2005/01/30更新