たまご猫 No.800

収録作品  たまご猫  をぐり  厨子王  春の滅び  朱の檻  おもいで・ララバイ  アズ・タイム・ゴーズ・バイ  雪物 語  水の館  骨董屋

どこにもそんなことは書いてなかったけれど、推理小説だと思い込んで読み始めたので、あれれれ〜?な展開の作品多し。まぁ、1作目 を読み終わった時点で、裏表紙読み返して、勘違いに気づきましたが。「不可解な恐怖の正体とは?」の意味を取り違えてました。「厨子 王」はよくわかりませんでした。古文調のところを読むのが面倒だし。「おもいで・ララバイ」とかは好きです。タイトルがアレだけど。 表題作は表題のイメージはいいですが、短編集の一発目に持ってくるのはどうかと。「をぐり」「朱の檻」あたりからなら入りやすいと思 うんだけどな。「朱の檻」なんか表題になってもいいぐらいでは。阿刀田高をすごく読んでた頃なら好きな傾向だったです。今は入れ込む ほどでもないなぁ。おもしろいけどねー。(04/08/08)

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皆川 博子  1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学 英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ・幻想小説・時代小説を主に創作を続ける。 『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を住所。時代小説『恋紅』で第95回直木賞を、幻想小説『薔薇忌』では第3回柴 田錬三郎賞を受賞する。97年には戦時下のドイツでの悲劇を発端とする、長篇ミステリ『死の泉』を上梓した。

ハヤカワ文庫 JA 594、JA ミ 6 1(早川書房)4156 文庫 1998年1月20日印刷・1998年1月31日発行  本体540円+税 カバー 北見隆 解説 東雅夫 1991年5月中央公論社より単行 本(bk1 amazon)刊行

遺書さえものこさずに自殺してしまった姉が、いたずらに鉛筆で紙に書き散らしていた“クライン・キャット”という謎めいた文字。こ の奇妙な言葉だけを頼りに、生前には知りえなかった姉の素顔をさぐろうとした妹を待ちうける、不可解な恐怖の正体とは? 日常生活に ぽっかりとひらいた陥穽を描いた表題作「たまご猫」をはじめとして、夢とうつつの狭間に生じる不条理を題材とした、妖しくも美しい、 10篇の恐怖のかたち。(裏表紙)


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2005/01/30更新