殺す風 AN AIR THAT KILLS No.199
ハリーの手紙が絶えてしまうまで、人間模様を書いた作品だと思った。そのあとは、共犯の二人のどちらかをどちらが殺してしまったと 言う展開が待ってると思いました。うーん。ところで、これは、1957年が原作が出版された年で、カナダに絞首刑が残っていたらしい んだけど、今はもうないと思う。確か。いつ廃止されたんだろう?(02/02/15)
途中まで、推理モノだと思わなかった。人間模様を描いているのかと思った。うまい。(読書日誌191−200 へのコメント)
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Margaret Millar マーガレット・ミラー
創元推理文庫(東京創元社) 文庫 1995年6月16日初版 620円 訳 吉野美恵子 Art Direction 吉永和哉 Cover Design 岩郷重力+WONDER WORKZ. Photography in cooperation with DEBORA SHERWOOD 解説 岡林 克也 献辞 わたしの家によく遊びにくる大好きなグラッシュ家の人たち、 ポール バーニス ディアン ダグラス デイルに
Into my heart an air that kills From yon far country blows, What are these blue remembered hills, What spires, what farms are those? That is the land of lost content, I see it shining The happy highways where I went And cannot come again ――A.E.HOUSMAN(表紙)
ロン・ギャラウェイの妻が最後に彼を見たのは、四月のなかごろ、土曜の晩のことだった。醜聞の末に別れた前妻の件で諍いをし、土産 をせがむ幼い息子二人におやすみを言った彼は、めまいのする体をひきずって、友達の待つ別荘へと向かい――それきり、いっさいの消息 を絶った。待ちぼうけをくわされた友人たちは、浮かれ騒ぎと悲哀をこもごも味わいながら、ロンの行方を探そうとするが……。自然な物 語の奥に巧妙きわまりない手際で埋めこまれた心の謎。それが暴かれるとき、隠れた物語が浮かびあがる。他に類を見ない高みに達した鬼 才の最高傑作。(p1)
ロンの妻が最後に彼を見たのは、四月のある晩のことだった。前妻の件で諍いをした彼は、友達の待つ別荘へと向かい――それきり、い っさいの消息を絶った。あとに残された友人たちは、浮かれ騒ぎと悲哀をこもごも味わいながら、ロンの行方を探そうとするが……。自然 な物語の奥に巧妙きわまりない手際で埋めこまれた心の謎とは何か? 他に類を見ない高みに達した鬼才の最高傑作。(裏表紙 )
時代も違うし、カナダだし。主人公の
心情が理解できないところもあった。この作品でミラーに出会ったので、途中、「あれ〜?ミステリじゃなかったのか???」とも思った
。英題というのがあって、それは、『The Soft Talkers』だそうです。もともとの初版が、1957年なので、未訳のものがいつかのんび
りと出てくるのを待つ。bk1は表紙画像なし。
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2005/01/16更新