のまさんのおススメミステリー

七人のおば The Senen Deadly Sisters No.164

献辞に「六人の姉妹を持つ母と七人の姉妹を持つ父へ」とあった。これが本人のことなら、両家が七人姉妹を持つわけだ。すごいや。そ れにしても、アイオワはやっぱりすごい田舎に書かれている。一時期をすごく便利にアイオワで過したことのあるものにとっては不思議だ 。回想シーンが生き生きとしているので、サリーが夫に話して聞かせているという設定を忘れ、「なんで、これについて詳しく語られない んだ?」と思ったころに、サリーと夫ピーターの現在形の話に戻るというタイミングが絶妙だった。昨日買ってきた本が、ロンドンから田 舎町に飛ばされた主人公とニューヨークから結婚してイギリスに渡った主人公だったのは考えてみるとおもしろい。昨日の夜テレビで見た 映画が、ロンドンとNYを手紙が行き来するものだったので。その後見た「推定無罪」もニューヨークだ。ま、映画の多くが舞台をニュー ヨークに求めるけど。(02/01/06)

設定が複雑。解決がわかりやすい。(読書日誌161−170へのコメント)

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Pat McGerr パット・マガー

創元推理文庫 M マ 5 4(東京創元社)164 04 文庫 1986年8月22日初版・2000年2月10日17版 620 円 訳 大村美根子 カバーイラスト 朝倉めぐみ カバーデザイン 矢島高光 解説 北村薫 献辞 六人の姉妹を持つ母と 七人の姉 妹を持つ父に 1947

結婚して英国に渡ったサリーは、ニューヨークの友人からの手紙で、おばが夫を毒殺し、自殺したことを知った。だが彼女には七人のお ばがいるのに、手紙には肝心の名前が記されていなかった。一体どのおばが……? 気懸かりで眠れないサリーに、夫のピーターは、おば たちについて語ってくれれば犯人と被害者の見当をつけてあげよう、と請け合う。サリーはおばたちと暮らした七年間を回想するのだが… …。被害者捜し、探偵探しと新機軸のミステリを生み出した異色の閨秀作家マガーが描く、改心の犯人探し!(p1)

結婚し渡英したサリーの許に、おばが夫を毒殺して自殺したことを知らせる友人からの手紙が届いた。ところが、彼女には七人のおばが いるのに、手紙には肝心の名前が記されていない。サリーと夫のピーターは、おばたちと暮らした七年間を回想しながら、犯人と被害者の 見当をつけようと試みる。被害者捜し、探偵探しと一作ごとに新機軸を打ち出し読者を魅了する才媛の代表的傑作!(裏表紙 )

作者はイギリス人なのか?このラスト は???でも、版権はニューヨークにあるらしい。どーなんだ?こんなにことごとく姉妹が不幸な結婚をする話ってすごいぞ。いいんだけ ど、またまたアイオワが都落ちに使われている。たまにはアイダホとかオハイオ(よく間違えられた)とか、サウスダコタ(遠すぎるか? )ではいけないのだろうか。


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2005/01/09更新