闇よ、我が手を取りたまえ DARKNESS, TAKE MY HAND No.253
ハップとレナードのシリーズとは違い、こっちはたまたま最初から読み始めた。多分、これだけでもおもしろいんだけど、前作を読んで ないと父親との確執、というか、父親への恐怖、あきらめ、みたいなもんはうまく伝わらないかもしれない。前作はそれ自体テーマのよう なところもあったし。冒頭ではフィルについて語られないが、今回彼自身がちゃんと登場する。前作では、「アンジ―のろくでなしな夫」 だったが、今回は、ちゃんと「フィル」として登場する。(02/04/29)
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Dennis Lehane デニス・レヘイン ボストンのドーチェス ター生まれ。 フロリダ州のエッカード・カレッジで創作を学ぶ。「遊びのつもりで」書いた『スコッチに涙を託して』(角川文庫)が指 導教官の目に留まり作家としてデビュー。みごとシェイマス賞最優秀処女長編賞を受賞した。 Photograph by Sigrid Estrada
角川文庫 レ 6−2(角川書店)11476 文庫 平成12年4月25日初版 914円 訳 鎌田三平 カバーデザイン nex t カバー 旭印刷 献辞 人間の本質的な狡猾(こうかつ)さと獣性について数々の良質な議論を してくれた、 マル・エレンバーグとスターリング・ワトソンにこの作品を捧(ささ)げる 199 6
このドーチェスターの街で、マフィアに狙われる人間の依頼を受けることは、最大の自殺行為だ。そして探偵パトリックとアンジーの元 を訪れた精神科医ディアンドラも、アイリッシュ・マフィアとのトラブルを抱え、息子の命を脅かされていた。躊躇しかけるパトリック。 しかし彼の背中を、永遠に生きつづけるつもりなの、とアンジーが押した。だが二人が飛び込んだのは、この街の住人が二十年にわたって 隠蔽してきた、想像を絶する深い闇への入り口だった――。 よりハードに、よりスタイリッシュに進化した極上のクライム・ノヴェル。 (裏表紙)
前作と同様なのか、解決なのか、パト
リック自身の父のことが頻繁に出てくる。アンジーの前夫・フィルが、「アンジーの夫」としてでなく、「フィル」として登場。##アンジーが実は、マフィアの大物の孫娘だとわかるんだけど、じゃーなんで、フィルがそんな夫だったときに、その、じ
ーさんに始末されちゃったりしなかったんだ?##それは、ちょっと疑問だ。死ななきゃいーってもんでもないでしょ
。
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2005/01/03更新