神様 No.371
収録作品 神様 夏休み 花野 河童玉 クリスマス 星の光は昔の光 春立つ 離さない 草上の昼食
「離さない」こわい。「神様」「草原の昼食」くま。読み終わったからといって、きりりとした感想が生まれ出でるわけでもないのに、 なぜか、話が心に残り、温みを発している。という。不思議な感触の連作集なんだかそうでないのかそれもよくわからない作品。次々と何 かが登場しいろんなかたちで主人公の生活からフェイドアウトしている。なのに、主人公からはなにも減ってない感じ。うーん 。(02/09/26)
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川上 弘美 一九五八年東京生まれ。八〇年お茶の水女子大 学理学部生物学科卒業。八二年より八六年まで私立田園調布雙葉中学高等学校に勤務。九四年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を 受賞しデビュー。九六年「蛇を踏む」で芥川賞受賞。九九年『神様』で紫式部文学賞、Bunkamuraドゥ マゴ文学賞、二〇〇〇年 『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、二〇〇一年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞を受賞。その他の著書に短篇集『おめでとう』長篇 『いとしい』画文集『椰子・椰子』エッセイ集『あるようなないような』などがある。
中公文庫 か 57−2(中央公論新社) 文庫 2001年10月25日初版・2001年11月10日再版 457円 カバーデザ イン 渡辺和雄 解説 佐野洋子 1998年9月中央公論社より刊行
くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである――四季おりおりに現われる、不思議な<生物>たちとのふれあいと別れ、心がぽか ぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥ マゴ文学賞、紫式部文学賞 受賞。 解説・佐野洋子(裏表紙)
くまに始まりくまに終わる。少しずつ
隣り合う話たち。ぐるっと巡って一周。幽霊が出てもくまがしゃべっても、不思議になちゅらーる。「春立つ」とか好きかも
。
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2005/01/03更新