蛇を踏む No.379
収録作品 蛇を踏む 消える 惜夜記あたらよき
「あたら若い命を」の「あたら」って「惜」なの?知らんかった。どの話も終わりに終わりが訪れるわけではない。新たな物語が展開し ていく気配もない。何か、この、混沌が続いていきそうな気配を濃厚に漂わせて終わる。こんこんと。(02/10/07)
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川上 弘美 1958(昭和33)年、東京都生まれ。お茶 の水女子大学理学部卒業。94年、「神様」で第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞。この賞は筒井康隆氏らが中心となって創設され、応 募から選考までパソコン通信で行われた。96年、「蛇を踏む」で第115回芥川賞を受賞。99年、『神様』でBunkamuraドゥ マゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年、『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞を受賞。その他の著書に、『物語が、始まる』『いと しい』『椰子・椰子』『あるようなないような』『おめでとう』『なんとなくな日々』などがある。
文春文庫 か 21−1(文藝春秋) 文庫 1999年8月10日第1刷・2002年3月15日第6刷 390円 装画 河原朝生 AD 大久保明子 解説 松浦寿輝 平成8年9月文藝春秋より刊行
初出 「文學界」 蛇を踏む(平成8年3月号) 惜夜記(平成8年9月号) 「野生時代」 消える(平成8年3月 号)
藪で、蛇を踏んだ。「踏まれたので仕方ありません」と声がして、蛇は女になった。「あなたのお母さんよ」と、部屋で料理を作って待 っていた……。若い女性の自立と孤独を描いた芥川賞受賞作「蛇を踏む」。消える家族≠ニ縮む家族≠フ縁組を通して、現代の家庭を 寓意的に描く「消える」。ほか「惜夜記」を収録。 解説・松浦寿輝(裏表紙)
えぇ??「蛇を踏む」って、「若い女
性の自立と孤独を描いた」作品だったの??そりゃびっくり。そういう深いこと考えずに、その世界にぽとっ。っと落ちるとおもしろいっ
す。
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2005/01/03更新