黒い嵐の惨劇 気象予報士の罠 No.625

「楽しんだか?」といわれれば、沈黙しそう。つまらなかったわけではないけど。ま、数字、数式はいつものごとく目で追うのみ。意味 を理解する必要、ないでしょう?書くほうは好きで書いてるんだから、読むほうは好きじゃなきゃよまなきゃいい。そうでなきゃ。んで、 推理はって、別に予報士でなくても解けるんでは?って謎で、うーん。野間さんの「アトモスフィア」バリを期待するとちょっとね。流行 に乗ったの?(03/08/25)

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川田 弥一郎  昭和23年三重県に生まれ、平成4年、『白 く長い廊下』で第38回江戸川乱歩賞を受賞。医学推理の舞台を現代から、江戸、平安、中国宋代に広げる作風で、斯界(しかい)に異彩を放つ。小社既刊に『赤い病院の惨劇』『青い水族館の惨劇』の他、前人未到の時代医学推理シリー ズ『赤い闇』『江戸の検屍官』『平安の検屍官』『宋の検屍官』がある。

祥伝社 単行本 平成12年6月10日初版第1刷 1,800円 カバー画 白石むつみ 装幀 中原達治

最先端の「気象予報ビジネス」を巡る連続殺人! 「雨・風・雲が事件を解く! ミステリーにも“気象の時代”が来た」 石原良純氏 (俳優&気象予報士)推奨(オススメ)!(帯)

本書への賛辞 ついに登場!空前の「気象情報」ミステリー 俳優・気象予報士 石原良純(いしはらよ しずみ) 「空を見上げるのが楽しい」。これが気象予報士の資質。本書の主人公・友音(ともね )と同様に僕も、ふと足を止めて空を見上げることがある。ポカリと浮かぶ雲は、どこで生まれてどこへ行くのか。東京の空は関東 平野、日本列島、太平洋と頭の中でどんどん拡(ひろ)がり、あっという間に世界一周。常人には理 解されないこの爽快感を、本書の登場人物とは容易に共有できるに違いない。 ミステリーにも「気象の時代」が来た。雷、集中豪雨、台 風。綿密な描写は、単なる舞台設定ではない。雨や風や雲の流れが、事件の謎を解く大きなカギとなる。登場人物の心理と同時に、辺りの 空気を想像しながら読み進めれば物語を倍、楽しめる。(見返し)

集中豪雨の地下で溺死した男と、予報士試験会場の毒殺を結ぶ鍵は? そして雷光を衝く究極の気象トリック!(巻末の著者作品案内 )

気象予報士試験会場で受験生の大瀬古(おおせこ)が謀殺された。彼が食べた弁当に青酸(せいさん)が仕込まれていたのだ。大瀬子は絶命寸前、なぜか、かつて集中豪雨の地下駐車場で溺死した 岸名(きしな)という男の名を呟いた……。 毒殺現場を目撃した添町友音(そえまちともね)は、気象情報会社エオリアンでアルバイトをしながら、密(ひそ )かに事件の真相を追った。エオリアン内部でも、以前給茶ポットに硼酸(ほうさん)が混 入される怪事件が発生しており、また所属する二人の天気キャスター麻生春菜子(あそうはるなこ )と依藤千咲子(いふじちさこ)が対立していた。やがて友音と春菜子が、台風が直撃する 御前崎(おまえざき)に向かった嵐の夜、また新たな難事件が……。推理界の異才が先端ビジネスの 現場を舞台に放つ、空前の本格“気象情報”ミステリー!(裏表紙見返し)

連続殺人…?あ、っそうそうね。そう だったわね〜。ってなもんで。どうもピントが合わない話だった。つまらん。と言って投げるほどでもなし。単行本を買ったらサギ!と思 うかもしれないが、文庫だったら許せる範囲というか。好みの問題もあるでしょう。硼酸投入事件の謎は楽しめた。うん。ところで、これ 、赤い病院、青い水族館、黒い嵐と続いたらしいデス。わかんないよ。そんなの…。


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2005/01/03更新