凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルT No.376
収録作品 鬼封会 凶笑面 不帰屋 双死神 邪宗仏
北森鴻におおはまり中のこびとが図書館から借りてきた。民俗学とミステリの幸福な融合。ってとこなのかな。イチオー民俗学のかけら を齧ったことがあるのでおもしろい。でも、別に民俗学なんてキョーミなくても、引用されてる古書がわかんなくても。きっと、おもしろ い。(02/10/03)
考古学ミステリというジャンル。(読書日誌371−380へのコメント)
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北森 鴻 1961年山口県生。フリーランスのライターと して活躍する傍ら、’95年に『狂乱廿四考』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。ディテールの冴えた圧倒的筆力で精力的に執筆活動を行い 、骨董の贋作の世界を扱った『狐罠』は高い評価を受けた。長編の他、各編が微妙に絡み合う短編連作も得意とし、’99年には短編連作 『花の下にて春死なむ』で推理作家協会賞を受賞。著書に『闇色のソプラノ』『屋上物語』『メイン・ディッシュ』などがある。
新潮エンターテインメント倶楽部SS(新潮社) 単行本 2000年5月20日発行 1,400円 カバー装画 勝国彰 本文扉 装画 佐藤正 装幀 新潮社装幀室 献辞 諸星大二郎先生の「妖怪ハンター」に捧ぐ
「民俗学と探偵小説は類比関係にある。」 「本連作は、デビュー以来伝統や文化をスリリングに 作品に取り込んできた北森鴻が 行き着くべくして行き着いた、大きな成果である。」 京極夏彦(帯)
伝承は死なず、必ず甦る。 封じられた怨念は、 深き業を糧に何度でも息を吹き返す――。 最新の民俗学を大胆に取り入れ、 日 本人の根源を容赦なく抉り出す。(帯)
面の持つ怨念によって村内に死者が急増し、社に封印されたという伝説を持つ「凶笑之面」。その由来を調査して欲しいとの依頼が、 蓮丈那智の研究室に届いた。差出人は業界でも悪名高い骨董商の安久津圭吾。不可解な思いを抱きつつも長野へ赴き、調査を始めた矢先、 安久津は死体となって発見される。果たして面の呪いなのか?写真だけが残された「喜人面」の実物はどこに?(表題作)伝承は死なず、 必ず甦る。 封じられた怨念は、深き業を糧に何度でも息を吹き返す――。 最新の民俗学を大胆に取り入れ、日本人の根源を容赦なく抉 り出す。 本邦初、本格民俗学ミステリー。(見返し)
あー、表題作が一番おもしろかった。
まぁ、そういうもんか。特に、##喜人面の正体が、光をあてた凶笑面ってとこ。##誰が、殺人事件の犯
人か。ってことの謎が解けたときより「おー!!なるほど!!」とうなった。鬼封会、##女の方がストーカーじ
ゃねーの?##って予想だけはついた。双死神で登場する、謎の人物「狐」(後で謎は解けるんだけど)##別の作品に登場するらしい。ここで登場するバーも「度数の違うビールがおいてある」ってとこからして「香菜里屋」っ
ぽいし。##いやいや。何はともあれ、今も昔も、一番恐ろしいのは人間。ってこと?(どっからこの感想に行き着くんだか…
)
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2005/01/03更新