紅蓮の毒 薬売り・辻村の探偵行 No.451
収録作品 雪になった女 枕元の男 毒の行方 紅蓮ぐれん乙女 紅葉川もみじ がわ心中 昔話を語る女 空の時間 崖っぷち
富山の薬売り。探偵役としてこれほどおもしろい職業もないだろう。全国津々浦々を回る(というイメージ)、薬品についての知識、な どなど。実際、知りえた情報をまとめて一大情報産業が展開してもおかしくない。(知らないが、実際あったのかも。)続き、楽しみだな ぁ。(03/01/12)
富山の薬売りが活躍。(読書日誌451−460へのコメント)
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日下 圭介
推理傑作集 光文社文庫 く 4−8(光文社) 文庫 2002年10月20日初版1刷発行 本体533円+税 カバーデザイン 田淵裕一 著者写真 清野文男 本文カット 福田隆義 カバー印刷 半七写真印刷 解説 細谷正充 1998年7月光文社よりカッパ ・ノベルス(bk1 amazon)として刊行
昭和初頭、越中富山(えっちゅうとやま)の薬売り・辻村が遭遇する難事件の数々! 宴会のさ なか、青年が毒殺された! 嫌疑をかけられる辻村は、やがて、ある女中の報(むく)われぬ思いを 知る……。(「毒の行方」) 花に興味のない独身の新聞記者が妙義山(みょうぎさん)で遭難した 。さくらそうを採りに行っていたという。なぜ――?(「紅蓮乙女」) 男女の愛憎、人生の機微(きび )を活写した味わい深い推理物語!(裏表紙)
現代に持ってくると通用しないかもし
れないトリックなども、時代に合わせて上手に活用されている。話の運びがうまいのと、薬屋という職業をよく書いているので、あまり、
「今の科学捜査なら」などということに目は向かず、割と素直に当時の人思考で物語に追いついていける。
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2005/02/27更新