瓶詰めの過去 No.776
収録作品 旅先の女 おやすみなさい、永遠に 六年ぶりの夫 瓶詰めの過去 木の上の眼鏡 バラの中の死 黒い火 炎天下の密室 ひき逃げ ネガティブ
短編集で読みやすいです。表題作と「ひき逃げ」「木の上の眼鏡」が割りと好き。どの話も単純に犯罪を暴く側からの話ばかりでないと ころがよかったです。逆にそれがちょっと物足りないところもあるけどね。(04/06/18)
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日下 圭介
本格ミステリ―集 JOY NOVELS(実業之日本社) 新書 1994年3月25日初版発行 738円 カバー・イラスト 松 原健治 カバーデザイン サン・プラニング
初出 「週刊小説」 旅先の女(’89年8月4日号) おやすみなさい、永遠に(’89年12月22日号) 六年ぶりの夫 (’90年12月7日号) 瓶詰めの過去(’91年3月29日号) 木の上の眼鏡(’90年9月14日号) バラの中の死(’93年 5月14日号) 黒い火(’92年3月13日号) 炎天下の密室(’92年5月22日号) ひき逃げ(’92年10月23日号) ネ ガティブ(’93年10月29日号「ネガティブなアリバイ」改題)
1940年、和歌山県生まれ。早稲田大学商学部卒業。朝日新聞社に勤務しながら小説を書きはじめ、75年『蝶たちは今……』で第2 1回江戸川乱歩賞を受賞。また、82年には『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で第35回日本推理作家協会賞短編賞を受賞した。以後、本 格ミステリーの長編・短編を次々に発表しつづけ、その巧みなストーリー構成と人物描写は高く評価されている。おもな作品は、『悪夢は 三度見る』『偶然かしら』『証人は猫』など。
読者を驚かせる逆転ストーリー!! バラに囲まれたロッキングチェアの上で女優の絞殺死体が見つかった。被害者は往年の名子役だっ たが……(『バラの中の死』)。マンションの上の階から赤い傘が落ちてきた。そこには遺書らしきものが留められていて……(『炎天下の密 室』)。切れ味鋭い本格ミステリー10編!!(表紙見返し)
バラに囲まれたロッキングチェアの上
で女優の絞殺死体なんとなく、栗本薫の『タナトス・ゲーム』を思い出しました。えっと、携帯電話もパソコンもデジカメもない世界です
。だからといって別に古びてないです。ただ、ラストの解釈に自信がない作品がいくつか…。というか、著者が幾通りのかの解釈ができる
ように書いたのか読み取り能力不足か、時代が変わってその描写じゃ理解できなくてもしかたなくなったのか…よくわかりません。「旅先
の女」##ラストの脅迫者は葉子?##「おやすみなさい、永遠に」##二村は自
首するのか久美を葬ろうとするのか##「六年ぶりの夫」##浅子は狂ったのか逃げたのか##な
ど。bk1、Amazonとも表紙画像なし。
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2004/11/07更新