笛の鳴る闇 No.726
暗号がおもしろかった。平将門伝説とのからみだが、場所が関東で、どうも地理感がないせいもあるんだろうと思うけど、(時代もだい ぶ遡るし)山頭火の方がおもしろかったなぁ。謎が昭和から平成になってファンタジックになりすぎたんだろうか。好みの問題か。倉原真 樹の名前をちゃんと覚えてなかったので、麻矢が若き日の彼女かと思ったら、途中からちゃんと刑事で登場。(04/02/14)
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日下 圭介 「読み応(ごた )えのあるミステリーを」と語る氏は、秀逸(しゅういつ)なトリックと緻密(ちみつ)なストーリー展開で、大人の推理ファンを惹(ひ)きつ けて離さない。昭和十五年、和歌山(わかやま)県に生まれ、早稲田(わせだ)大学第一商学部を卒業後、朝日新聞社に入社。昭和五十年、地方支局時代の経験を下地にした『蝶たちは今 ……』で、第二十一回江戸川乱歩賞を受賞。五十七年には『木に登る犬』『鶯(うぐいす)を呼ぶ少 年』で日本推理作家協会短編賞を受賞する。以後、技巧派の本格推理作家として、次々と傑作を発表。趣味は、将棋と旅と酒。なかでもこ よなく日本酒を愛し、「酒の会」を主宰するほど。また、日に一度、数時間に及ぶ海浜散歩も欠かさない。 (著者近影・撮影 近藤陽介 )(裏表紙見返し)
長編本格推理小説 書下ろし ノン・ノベル(祥伝社) 新書 昭和62年5月25日初版第1刷発行 699円 カバーイラスト 野 中昇 本文イラスト 居島春生 カバー構成 エディトリアル・エンジニアーズ 1992年12月ノン・ポシェット刊行(bk1 amazon)
<著者のことば>十世紀前半、律令(りつりょう)体制を揺るがす反乱を坂東(ばんどう)の地で起こした平将門(たいらのまさかど)――その伝説が、埼 玉(さいたま)県秩父(ちちぶ)にもあることは、あまり知 られていない。それを使った本格推理を書きたい、とかねてより私は思っていた。 場所は奥秩父(おくち ちぶ)の山荘。仕掛けは密室の殺人。事件の鍵は、被害者の残した謎の詩句(うた)。果た して事件と将門伝説の関わりは? という、はなはだ欲張った趣向で……。 さて、本書『笛の鳴る闇』は、贅沢(ぜいたく)な推理小説愛好家のために、密室・暗号・将門伝説と三つの大きな謎を用意した。工夫は充分凝(こ)らしたつもりなので、存分に楽しんでいただきたい、と思う。(見返し)
奥秩父(おくちちぶ)のペンションに、ある夜、花岡由利子(は なおかゆりこ)という若い女性が血相を変えて飛び込んで来た。別荘に居(い)るはずの友 人、大河原(おおかわら)さつきが消えたという。その場に居合わせた退職刑事古賀(こが)とその娘麻矢(まや)らは、別荘に駆けつけ、地下室でさ つきの絞殺死体と、被害者が残した詩句(うた)を発見した。蟻(あ り)の這(は)い出る隙間もない密室で、誰が、どのようにして、彼女を殺したのか? い ったい詩句は何を意味するのか? 浮かび上がる事件の背景と平将門(たいらのまさかど)伝説の 謎。この真相は千年の昔に遡(さかのぼ)るのか? 捜査は混迷の度を深め、やがて第二の殺人 が……。 密室、暗号、伝説――謎解きの醍醐味(だいごみ)を存分に盛り込んで名手が贈る新本格 推理の傑作、ここに誕生!(裏表紙)
いいんだけど、ビール事件の謎が、ち
ょっといただけない〜。と、##実は密室じゃなかったってなら、そのややこしい殺し方の意味は?わなにかけた
方が簡単だったとか、助かったと思ったところをやりたかったとか、殺す時に顔を見たくなかった。##とか、そんな理由???b
k1、Amazonとも表紙画像なし。
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2004/09/26更新