田舎の事件 No.586
収録作品 村の奇想派 無上庵崩壊 恐怖の二重弁当 郷土作家 銀杏散る 亀旗山無敵 頭の中の鐘 涙の太陽 赤魔 源天狗退散 神洲天誅会 文麗堂盛衰記 梅の小枝が
うちも田舎だけど、コンナ事件は起こらないと思う。多分。うーん。シュールというか、なんというか。人間ってそんなあっけなく壊れ るの?壊れるんだろうな。ホラーだ。(03/06/29)
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倉阪 鬼一郎 1960年三重県生まれ。早稲田大学大学院 中退。草創期の幻想文学会に参加。八七年に『地底の鰐、天上の蛇』でささやかにデビュー。九七年『百鬼譚の夜』で再デビュー。他著に 『白い館の惨劇』『ブラッド』『十三の黒い椅子』等がある。
幻冬舎文庫 く 2 3(幻冬舎) 文庫 平成15年6月15日初版 533円 カバーデザイン 鈴木成一デザイン室 カバーイラ スト 曽根愛 1999年8月幻冬舎より刊行
水だけでそばを食わせるそば屋「無上庵」の店先にめんつゆを置き去る妖怪の正体(「無上庵崩壊」)、作家志望者が新進作家の名を 騙(かた)ったがため立てた殺人計画(「郷土作家」)、スランプ俳人が素人の一句に天啓を受け発 狂(「梅の小枝が」)など田舎ならではの怪事件! 探偵なき村落を犯人だけがひた走る!! 傑作ギャグミステリ全十三話。(裏表紙 )
白川に水だけでもおいしいそばを出す
店があって、けっこううまいけど、選択肢があるのとないのはちがうね。つゆをつけてもおいしい、水だけでもおいしい。シミがリアルな
曾根さんのイラスト。「頭の中の鐘」かな。表情もコワい。登場人物がみんな最初からオカしいわけでなく、作中で一線を越したりするの
でそこが怖い。怖いところが面白いところだったりして、人間ってヘンだ。
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2005/01/02更新