コッペリア No.764

あまり明るい話でもなく、粘っこい。人が、というより、人と人のあいだの空気のようなものが。濃いというのでもなく、粘っこいです 。なんか、もっと適切な言葉があるような気もするけど。うーん。ボキャ貧。(04/05/16)

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加納 朋子  福岡県生まれ。OLを経て1992年『ななつ のこ』で鮎川哲也賞を受賞、作家デビュー。’95年「ガラスの麒麟」で日本推理作家協会賞を受賞する。日常にひそむささやかな謎をモ チーフにしたハートウォーミングなミステリーの書き手として定評がある。近著に『ささら さや』『虹の家のアリス』など。

講談社 単行本 2003年7月7日第1刷発行 1,600円 装丁 柳川貴代+Fragment 写真  (C)VINNY AMESSE/amana images 初出 「IN★POCKET」(2002年9月、11月、2003年1月〜5月号)

私とそっくり同じ顔をした人形が、じっと私を見つめている。 その人形は官能的な肌と壊れた心をもっていた。天才的な人形作家、人 形を溺愛する青年、人形になりきろうとする女優、そしてパトロン。人形に憑かれた人々が織りなす情念のアラベスク。 新境地を拓く、 初めての長編ミステリー(帯)

目を閉じて胸の上で両手を組み、銀色の髪はふわりと広がり、そして周辺には細かな花が散らばっている。 眠っているのだ、と最初は 思った。けれど違った。 死んでいる。最初から命などないのに、それでも死んでいる。これは人形の、遺体だ。 喉が渇く。胸の鼓動が 速くなる。(帯)

初めての長編ミステリーぃ?なのか? そうだっけ???そうそう、情念。そんな単語があったね。粘っこいというか、情念を感じさせるノダ。というか、人形って怖いよ。飾る 人の気がしれないね。リアルじゃないやつならともかく。ミステリーと思って読み始めなかったので、途中で謎解きが始まって、なんじゃ らほい?という感じでした。ミステリーだったのか。サスペンスタッチだね。うーん。もうわけわからん。


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2005/06/05更新