ヒミコの夏 No.640
今までの中で一番好きかもしれない。それほどエグくなく、無理もなく、解説文っぽくなく。最新刊かな?昔の作品を読むのも楽しみに なってきました。コシヒカリはササニシキを席巻しようとしているような気がするんだけど、大丈夫か?ところで、けっこう雑穀は好きな ので、麦は粉にしないとまずいというような文章が作中にあったんだけど、それははんたーい!派。ま、米は甘味があるけどね 。(03/09/10)
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鯨 統一郎 1998年『邪馬台国はどこですか?』(東京 創元社)で作家デビュー。主な作品に、『北京原人の日』(講談社)、『鬼のすべて』(文藝春秋)、『ふたりのシンデレラ』(原書房) など多数。
PHP研究所 単行本 2003年8月22日第1版第1刷 1,500円 装幀 川上成夫 装画 おおた慶文 初出 「日本農 業新聞」2002年4月12日〜12月30日
傑作長編ミステリー 植物と意思疎通する少女が発した謎の言葉……。いま日本にかつてない危機が迫りつつあった。 日本が滅びる( 帯)
雑誌記者・永田祐介は、取材先で水田の中に一人佇む少女と出会う。少女は一切の記憶を失っていた。少女の両親を捜すうちに、祐介は 少女に、植物の意思を読み取る特異な能力があることに気づく。一方、「ヒミコ」という新種の米が日本の食卓を席巻しつつあった。少女 が発した「ヒミコが日本を滅ぼす」という謎の言葉。少女をヒミコの二つの点を結ぶ線が明らかになった時、祐介の眼前に、巨悪の企みが 浮かび上がってきた。やがて忍び寄る殺人者の手……。ヒミコに隠された謎とは?殺人者の正体は?祐介は少女を、そして日本を守ること ができるのか――?(裏表紙)
まず、タイトルがすっきりしてるのが
いいっす。いちいち「○○探偵△△の事件簿――」みたいなのがくっついてるのはあまり好きじゃないのだ。なんか、やたら一般受けする
話を書いてくれたなぁ。わかりやすいぞ。と、思ったら、なんと、「日本農業新聞」で連載されたらしい。そうか。日本の農家の人に鯨さ
んからのメッセージなんだろうか。けっこう農業大切にしよう的な話でもある。ところで、この植物の意思が汲み取れる少女、この後どう
なるのだろうか。他者の感情を勝手に感じてしまうのって、頭の中で誰か始終話しかけてくるようなものじゃないだろうか。生きるの面倒
そう。それともシャットアウトする能力も自在か?
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2005/01/01更新