薔薇の花の下 No.649
あー。けっこう、表紙のセンス、好き。著者の作品はほとんど読んでいるけど、エッセイは読んでいない。なので、この恋愛小説家が主 人公、という日記的・エッセイ的と言えないこともない作品はなかなかおもしろかった。エッセイ買ってみてもいいかもしれない。損しな いかも。と、思う程度には十分。主人公の作品と著者の実際の作品はリンクしているところもあり、ファンには嬉しい仕掛け。最初の1ペ ージの言葉が、読み終わったとき、同じように捉えられるか。ってとこがミソでしょうか。(03/09/18)
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狗飼 恭子 一九七四年埼玉県生まれ。九二年に第一回TO KYO FM「LOVE STATION」ショート・ストーリー・グランプリにて佳作受賞。高校在学中より雑誌等に作品を発表。九五 年には小説第一作『冷蔵庫を壊す』を発表。著書に『低温火傷』(全三巻)『好き』『愛の病』など。
幻冬舎文庫 い 7 17(幻冬舎) 文庫 平成15年8月5日初版発行 495円+税 カバーデザイン 松田美由紀(幻冬舎デザ イン室) カバーイラスト エドツワキ 解説 岡田惠和 2002年1月幻冬舎より単行本として刊行(bk1 amazon)
だれかを愛していますか? どのくらい愛していますか?(帯)
恋人が自分以外の誰かのものになるのが嫌なので、死んでくれたらいいと思ったことがある――。二十六歳の五百沢今日子は、一日中恋 愛のことばかり考えている恋愛小説家。小説よりも切実で残酷な現実に、悩み、うろたえ、涙している……。最も若い世代の小説家として 注目を浴びる著者が、今、この時代に誰かを愛することの意味を問う長編小説。(裏表紙)
ビートルズの「Run For Your Life」
を思い出す2章目の出だし(裏表紙の1文目)。男女逆なだけで、ここまで甘いヒビキになるものかと驚く。英語と日本語の違いか?ま、
「死んでくれたらいい」というのと、「生きていたかったら俺から隠れてろ」ってのは、だいぶニュアンス違うか。どうだろう。ところで
、この「死んでくれたらいい」の直前に「わたしはとても上手にできる。たとえば誰かを愛することを。」ってのがあるのだ。それって、
大いなる矛盾…。な気がする。まぁ、「死んでくれたらいい」と「思ったことがある」だけならまぁ、上手くやってる範疇かな。飛び越え
ちゃう人、時々いるから。
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2004/09/08更新☆