蛇神 No.740
『双頭の蛇』を読んでしまっているので、まぁ、話の展開はわかっていたものの、最終巻を読む前に読んでおきたかったので、手をつけ た。ホラー文庫なだけに、ちゃんと事件が解決したり、なんか別に救いがあるわけでもないようです。ま、シリーズが続いていくからとい うこともあるだろうけど。天照大神の解釈はおもしろいです。まあ、政治と宗教が深く結びつけば、神の祀り方さえ政治の影響を受ける。 かといって、政治から独立して宗教は有り得るのだろうか。うーん。(04/03/18)
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今邑 彩 長野県生まれ。都留文科大学英文科卒。89年『 卍の殺人』で鮎川哲也賞の前身である<鮎川哲也と13の謎>の13番目の椅子を受賞。その後、推理小説を中心に精力的に作品を発表し ている。主な作品に『少女Aの殺人』『鋏の記憶』『赤いべべ着せよ…』(角川書店)、『i(アイ)』『盗まれて』などがある。
角川ホラー文庫 H 37−2(角川書店)11130 文庫 平成11年8月10日初版発行 800円 カバー 北見隆 口絵 北見隆 カバー 旭印刷
新橋の老舗蕎麦屋の若女将、倉橋日登美が直面した信じられない現実――。父と夫と長男が、住み込みの少年に惨殺されたのだ。 幼い 娘の春菜とふたりとり残され、茫然自失の彼女のもとへ従兄と称する神社の禰宜が現れ、信州の日の本神社へ里帰りするように勧める。従 兄によると、26年前、実母は生まれたばかりの日登美を連れて、ある日、忽然と村から姿を消したのだというが…。 書き下ろし長編ホ ラー。(裏表紙)
クロニクルですね。一人の女の生涯の
中途から、生い立ちに遡り、娘の視点からその生涯を振り返る。ってもんでもないけど。という表面の底で一人の男の少年期の終わりから
生涯が綴られようとしている。って感じでしょうか。うーん。bk1は表紙画像なし。
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2005/03/13更新