ハラダ発ライ麦畑経由ニューヨーク行 From Harada to New York Via the Rie Fields No.753

『ライ麦畑でつかまえて』実は…読んだことない。一応、英米学科でアメリカ文学を専攻した…ような記憶があるのだけど。本は積んで ある。が。読んでない。だいたい、ニューヨークの話だって知らなかったし。ライ麦畑がある田舎の話だと思ってた。そうだったのか。爆 笑しつつも、ホロリとするところもあるエッセイ。(04/04/03)

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原田 宗典

朝日出版社 単行本 2000年4月10日初版第1刷 1,400円 造本原案 装画・イラスト 原田 宗典 デザイン スタジオ ・ギブ 本文デザイン 向田幸代

一冊の本を手に 僕は新しい冒険へと旅立った。(帯)

もう二十年近く前のことになるのかな。まだ少年みたいな青年だった頃に、ぼくは初めて君と出逢った。 『ライ麦畑でつかまえて』  という一冊の本の中で、だ。ホールデン・コールフィールドというややこしい名前の君は、物語の中にいた。こっち側の世界にいるぼくは 、ページを捲ることによって一方的に君と知り合ったわけだ。そしてすぐに、二時間もしない内に、君のことが、すっかり好きになった。 (中略) ぼくにとって、君の“一々世間に逆らっちゃってる感じ”は実に新鮮だった。くすくす笑いだしたくなるほど、小気味よかった よ。 「何て素直にヒネくれた奴なんだろう!」と妙な感心の仕方をして、半ば呆れ、半ば尊敬の念を抱いたな。 ――「親愛なるコール フィールド君へ。」より抜粋(帯)

ニューヨークを歩いたことがあっても 、なくても。『ライ麦畑でつかまえて』を読んだことがあってもなくても。共感できる一節がある。原田さん、意外と?イラストお上手な ので、そのあたりも必見かも。


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2004/09/05更新