人の短篇集
収録作品 電気工事夫の屈託 一瞬を生きる 郵便配達夫の片想い 人を喰くう本 調香師の不幸 と幸福 骨董こっとう屋の見たもの 百点満点の家 気だるい獣医 遠くにいる自分 編集者の彷 徨ほうこう 過去を訪ねて ベルボーイの思い違い 小さく大きな舞台 空家の中に 降りてきた女 何もないデパート 彼の一千万円 タクシードライバーの憂鬱ゆううつ スタンドボーイの夢 塩辛い おしぼり レフェリーの勝利
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原田 宗典 一九五九年、東京生まれ。早稲田大学文学部演 劇学科卒。八四年「おまえと暮らせない」で第八回すばる文学賞入選後作家としてデビュー。現在は小説以外にも数多くのエッセイを発表 し好評を博している。主な著書に『優しくって少しばか』『時々、風と話す』『黄色いドゥカと彼女の手』『海の短篇集』『東京困惑日記 』『スメル男』等がある。 写真/久山城正
角川文庫 は 9−8(角川書店)11314 文庫 平成11年12月25日初版 457円 カバー 原研哉 写真 久山城正 装 丁・本文デザイン 原研哉 解説 鷺沢萠 カバー 厚徳社 97年1月角川書店より刊行 bk1 amazon
高校時代、控えの投手として野球部に在籍しながら一度も公式戦のマウンドに上がれなかった男は、電気工務店に就職してもなお、仕事 の合間をみては弁当箱をホームベースに見たて、ひとり投球を続けていた。その日もいつものように投球を始めると、背後に暑い人の視線 を感じた。見るとそこに立っていたのは、左官の見習いをしていると噂に聞いた、かつてのエースピッチャーだった――。 (「電気工事 夫の屈託」より) 憧憬、懐古、恐怖、愛憎……。人間の持つ様々な心情を物語に凝縮させた掌編小説集。(裏表紙 )
意外な結末だったり、背筋が寒くなっ
たり。「人」を描いた短篇集で、幸福な結末な話がタイトルに不幸を飾っているのがおかしい。写真がかなり、モノ言ってます
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2004/09/05更新