どこにもない短篇集 No.509
収録作品 ただ開いているだけの穴 祖父のメンテナンス 何のアレルギー? 削除 角の悪意 頭痛帽子 認識不足 ×(バツ) 固結びの人 黄色い猫 厄介なファックス スコールを横切る ミセスKの鏡台 同窓会の夜 サカグチの 引き出し 瓶の中へ 空白を埋めよ
以前に収録されてたものが何編か入っていて、何かソンな感じ。おもしろいんだけどねぇ。なんだかね。「祖父のメンテナンス」「認識 不足」は好きな感じ。「空白を埋めよ」はもちょっと短くすっきりしてるほうが好きかな。まぁ、いろいろ。(03/03/22)
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原田 宗典 一九五九年、東京生まれ。早稲田大学文学部演 劇学科卒。八四年「おまえと暮らせない」で第八回すばる文学賞入選後作家としてデビュー。現在は小説以外にも数多くのエッセイを発表 し好評を博している。主な著書に『優しくって少しばか』『時々、風と話す』『黄色いドゥカと彼女の手』『海の短篇集』『人の短篇集』 『スメル男』『いろはに困惑倶楽部』等がある。 写真/久山城正
角川文庫 は 9−13(角川書店)12837 文庫 平成15年2月25日初版 457円 カバー 原研哉 カバー 暁印刷 解 説『気にし過ぎの人』 横内謙介 1997年6月徳間文庫より刊行 bk1 amazon
気がつくと、何もかもずれていた……(帯)
いつもと同じはずなのに、何かがしっくりこない。テーブルの角が見つめている。部屋に穴があいている。何かがおかしい。この前買っ てきたアンティークの鏡台が? 祖父が? 彼女が? それとも僕自身が――?日常にひそむ些細なずれが、人を恐怖に、あるいは不可思 議な世界へと招き入れる。 原田宗典が想像力の限界に挑み、現実と虚無の間にひそむ異空間を描いた奇妙な短篇集。(裏表紙 )
「ただ開いているだけの穴」と同じオ
チじゃなんだけど、「×(バツ)」##結局なんでもない。でもなんでも、別のオチの方がよかったなぁ。×がつ
いたらそのうち死ぬ。じゃ、なんか、あまりにもそのまんまやん。って気がする。##「スコールを横切る」怖い。「ミセスKの鏡
台」うぅ。みつけちゃったらどうしよう…。結構ホラーな話が多い。奇妙なだけじゃなく。「固結びの人」に関しては、横内さんが素晴ら
しい解説を寄せている。唸った。
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2004/09/05更新