海の短篇集

収録作品  取り憑く島  何を入れる箱  願いをひとつ  黒魔術  成長する石  デジャヴの村  岬にいた少女  夕陽に間 に合えば  人の魚  中には何が  贋のビーチ  美しすぎる風景

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原田 宗典  一九五九年、東京生まれ。早稲田大学文学部演 劇学科卒。八四年「おまえと暮らせない」で第八回すばる文学賞入選後作家としてデビュー。現在は小説以外にも数多くのエッセイを発表 し好評を博している。又、劇団東京壱組の座付作者として戯曲や新作落語も手掛けるなど幅広く活躍中。主な著書に『優しくって少しばか 』『時々、風と話す』『黄色いドゥカと彼女の手』『何者でもない』『東京困惑日記』『スメル男』等がある。 写真/久山城正

角川文庫 は 9−4(角川書店)10286 文庫 平成9年2月25日初版 379円 カバーデザイン 原研哉 カバー 厚徳社  92年11月TOKYO FM出版より『透明な地図』として刊行されたもの bk1 amazon を改題

空港からホテルまで乗ったタクシーの運転手は、黒魔術に気をつけろ≠ニ言った。何でもこの島には一般人にまぎれて、黒魔術を使う 魔術師が大勢いるらしい。彼らから、恨みはもちろん大金を見せたりして妬みもかってはいけないという。そして、彼らは、左手の掌に不 思議な模様の入墨をしているらしい。島から悪い想い出を持ち帰って欲しくないという、郷土愛に満ちた運転手の忠告を、わたしは話半分 で聞いていたのだが……。 (『黒魔術』より)美しい南国の海に秘められた、幻想的で不可思議な掌編小説集。(裏表紙 )

「何を入れる箱」とか好き。気が利い てて。くらっとくるのは「美しすぎる風景」かな。


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2004/09/05更新