私はウサギ 千野姉妹のルナティックな毎日 No.327
収録作品 私はウサギ 星に願いを 太陽がいっぱい 伊達な紳士にご用心 ある晴れた夜には永遠が見える
設定としても、話としてもまあ面白いと思う。「で、結局なんだったわけ?」。話は、まだ謎はあるものの、なんとなく終わっている。 そぉいうのって、ときどきがまんなんないのだ。特に、その謎から引き起こされた現象が面白かった場合。おーい、きっちり説明してって くれっ!!!というラストでした。(02/07/20)
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ひかわ 玲子
中央公論社 単行本 1995年9月30日初版・1995年10月7日発行 1,400円 装画 伊藤正道 装幀 大向務(株式会 社アノン)
も・し・も 希望がかなうなら ウサギのようにひそやかに とおくの音が聞こえたり 夢みたところへ跳べたなら(帯)
ポォーン――と、月見子は跳ねた。 (跳ねる……?) 長い耳がアンテナのように動く。 そして、その度に、声が、音が聞こえた。 さまざまな音、さまざまな声だ。 (あたしは兎だわ……) 月の光が明るい満月の夜、月見子は兎になって、 その光の中をどこまで も自由に 跳ね回っていた。(帯)
赤川次郎の三姉妹シリーズや、同じ伊
藤正道さん装画の我孫子武丸の腹話術師シリーズ(人形シリーズか?)がおもしろいので、期待して手にとってしまった。どーも、ファン
タジーらしい。ファンタジー、嫌いじゃない。好きな方かも。どっちかってっと、映画とか、マンガの方だけど。あー、ハリー・ポッター
好きだし、ミヒャエル・エンデ作品はほとんど読んでる。んでも、ファンタジーのなにが好きって、その緻密な世界構成であって、ファン
タジックな出来事そのものじゃない。もちろん、現実世界からかけ離れた力が使えれば使えるほどおもしろい。でも、その力の源みたいな
もんがはっきりしていてほしい。どういう種族(とか)がその力を使えるとか、どーゆー時に使えるとか。5W1Hってやつ?それがはっ
きりしてるほーが、おもしろい。(と思う)ので、ちょっと、「Why」の部分がはっきりしない、この話、その分、ふーまーん。もちろ
ん、「続編で、謎が解けるんだよ〜」ってことがあれば、大歓迎だ。おもしろかったし。
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2005/01/01更新