探偵ガリレオ No.867
収録作品 燃える もえる 転写る うつる 壊死る くさ る 爆ぜる はぜる 離脱る ぬける
「爆ぜる」の木島教授の最後のお言葉が耳に痛い。柄刀一の『奇蹟審問官アーサー』を連想しました。刊行は向こうの方が後だけど。で も、原理がよくわからない実験だと、かえって手品みたいに見えると思う。理系の人にはそうでもないのかな。(04/12/27)
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東野 圭吾 一九五八年、大阪生まれ。大阪府立大学電気工 学科卒。エンジニアとして勤務しながら、一九八五年、「放課後」で第三十一回江戸川乱歩賞受賞。著書に「同級生」「変身」「分身」「 鳥人計画」「むかし僕が死んだ家」「パラレルワールド・ラブストーリー」「天空の蜂」「毒笑小説」「名探偵の掟」「悪意」等があり、 幅広い作風で活躍している。
文藝春秋 単行本 平成10年5月30日第1刷 本体1,429円+税 イラスト 塩谷博明 デザイン 鶴丈二
初出 オール讀物 燃える(96年11月号) 転写る(97年3月号) 壊死る(97年6月号) 爆ぜる(97年10月 号) 離脱る(98年3月号)
山下の後頭部から炎が上がったのだ。それは瞬く間に彼の頭部全体を覆った。山下は声を 突然、若者の頭は燃え上がり、デスマスクは 池に浮かぶ。そして心臓だけが腐った死体…… 常識を超える謎に天才科学者が挑む! これこそ、真の新本格ミステリー。(帯)
そのままゆっくりと前方に倒れていった。まるで大木が燃えたまま倒れていくようだった。 「よく考え出すよなあ、科学者は」草薙は 感心していった。 「考え出すより、見つけ出すという部分の方が多いんだがね。そういう意味では、科学者は常に開拓者といえる。研究 室にこもって考え事ばかりしているのが科学者だと思ったら、大きな誤解だぜ」「それほどいうからには、何かを見つけ出してくれよ」草 薙は椅子にかけてあった湯川の上着を、彼に向かって放り投げた。 「そこに何かがあるのならね」と湯川はいった。(帯 )
帯の「山下は声を」と「そのままゆっ
くりと」の間が欠けてます(多分)。背の部分にも文字があったんでしょうね。図書館の本だから、よくわかりません。
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2004/12/31更新