交通警察の夜 No.783
天使の耳 分離帯 危険な若葉 通りゃんせ 捨てないで 鏡の中で
単純な交通事故のみでなく、交通違反ともいい切れないが、事故を誘発する危険な行動なども描いている。また、タイトルどおりに警察 が活躍しない話もある。が、車は必ず関わってくる。ハンドルを握る身には、警鐘となる作品が多い。ところで、高速道路では普通、窓を 閉めないだろうか?前の車がモノを捨てなくても、偶然枯葉が舞い込んでもかなり凶器だと思うけど。(04/07/15)
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東野 圭吾 1958年大阪生まれ。大阪府立大学電気工学 科卒。エンジニアとして勤務しながら、1985年「放課後」で第31回江戸川乱歩賞受賞。1999年「秘密」で第52回日本推理作家 協会賞受賞。著書に「白夜行」「予知夢」「片想い」等があり、幅広い作風で活躍している。
実業之日本社 単行本 1992年1月10日初版第1刷 1,359円 装画 藤田新策 装幀 坂川事務所
初出「週刊小説」 天使の耳(’90年3月16日号) 分離帯(’89年11月10日号) 危険な若葉(’90年6月22 日号) 通りゃんせ(’91年2月15日号) 捨てないで(’91年7月19日号) 鏡の中で(’91年10月25日号)
彼らの夜は終わらない――。 日夜、絶え間なく発生する交通事故。その背後に渦巻く複雑な人間模様と、事件解決に全力をつくす交通 警察の姿を描く、乱歩賞作家渾身のサスペンス!!(帯)
スリップ痕を調べていた篠田が、やや険しい顔になっていった。「福原映子のスリップ痕はいいとして、もう一つ別の車のスリップ痕が あるな。位置が全然違うし、タイヤの間隔も違う」 「例の追突した車でしょうか」 「たぶんそうだろうな。このあたりでスリップして 、先に事故を起こしていた福原映子の車にぶつかったのだろう。直接の加害者ともいえないが、ほおっておくわけにもいかん。福原映子の 話次第では、例の塗装片からの割り出しを急ぐことになるかもしれない」 そういう厄介なことになってほしくないと、篠田の曇った表情 が語っていた。――(本文より)(帯)
東野さんには悪いが、警察官にぜーん
ぜん、親近感が持てません。個人的な事情だけど。昔、追突事故の被害者になったとき、警察官の対応にすごぉく傷づいたので。忙しいの
は分かるけど、言葉って使いよう、言い回しは考えようだぞう。まぁ、それはそれとして、おもしろかったです。コワイ話もあったけどね
。安全運転励行!bk1、Amazonとも表紙画像なし。
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2004/12/30更新