誰もわたしを愛さない No.319

シリーズもの、らしい。会話の仕方に独特の流れがある。ような気がする。内容はともかく、シリーズの続きと知らずに、このタイトル の本を買うのはちょっと勇気が要りそうだ。(02/07/05)

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樋口 有介  1950年群馬県生まれ。国学院大学哲学科中 退。世界各地を放浪し、劇団員、業界紙記者などさまざまな職業を経て、’88年「ぼくと、ぼくらの夏」で第6回サントリーミステリー 大賞読者賞を受賞し、作家デビュー。’90年『風少女』(文春文庫)が直木賞候補に。著書『探偵は今夜も憂鬱』『初恋よ、さよならの キスをしよう』(柚木草平シリーズ/ともに講談社文庫)、『木野塚探偵事務所だ』(講談社文庫)、『刺青(タトゥー)白書』(講談社 )、『海泡』『ともだち』(ともに中央公論新社)、『魔女』(文藝春秋)、『ベイ・ドリーム』(角川書店)ほか。

講談社文庫 ひ 25 5(講談社) 文庫 2001年10月15日第1刷発行 本体667円(税別) カバーデザイン 熊谷博人  1997年5月講談社より単行本刊行(bk1 amazon) 初出 小説現代増 刊「メフィスト」’96年4月増刊号、8月増刊号、12月増刊号に掲載されたものを加筆、訂正

切ない探偵・柚木草平が新相棒・小高直海と共に探る女子高生殺人。シリーズ最高傑作!(巻末の最新刊案内)

柚木草平は、時に探偵の依頼もこなす元刑事のルポライター。渋谷のラブホテルで、女子高生が絞殺された。警察の発表では行きずりの 犯行らしいが。謎には強いが女にゃからきし弱いハードボイルド探偵が、新相棒・小高直海のコンビで挑む、女子高生殺人事件の不可解ワ ールド。本格探偵物語、傑作ミステリー。(裏表紙)

「……」「や、」が多用されている。 口癖?という設定かもしれないが、んーな奴、いるか。と思うと、気に障る。いや、いるんだろうね。娘との会話が笑える。これしか読ん でないので、前作までは、別の人間とコンビを組んでいたのか、単独で動いていたのかわからない。これが新展開なのか、どうかも。ラス ト近く、「ライターの業」という言葉が出てくるが、どちらかというと、「元刑事の業」のような気がしないでもない。どっちでもいいけ ど。センチメンタルな話だ。


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2005/02/22更新