幽霊が多すぎる Too Many Ghosts No.175
「雪のひとひら」を読んだことはあったけど、我孫子武丸の解説を読むまで、その作者だとは思わなかった。ミステリと寓話。伝説の幽 霊の検証はおもしろかったです。近い経歴を過去に持つ二人が偶然、居合わせたというのもおもしろいかも。その二人がこの幽霊騒ぎをそ れぞれどう扱ったのかという対照も。子供の描き方が優しい作品だと思いました。もちろん、謎解きも面白かった。密室とかじゃなくて、 心霊現象の謎解き。続きは出てないのかな〜。(02/01/2?)
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Paul Gallico ポール・ギャリコ
創元推理文庫(東京創元社) 文庫版 1999年8月20日初版 760円 訳 山田蘭 カバーイラスト/デザイン 磯田和一 解 説 我孫子武丸
重すぎる相続税に対処するため、カントリークラブとして開放されたパラダイン館。だが、持ち主の貴族一家が安心する間もなく、奇怪 な現象が続発する――部屋をひっかきまわすポルターガイスト。うろつく尼僧の亡霊。外から鍵をかけた部屋で、夜な夜なひとりでに曲を 奏でるハープ。さらに、客人の身に危害がおよぶにいたり、事態はただならぬ様相を見せはじめた! 騒動を鎮めるために駆けつけた心霊 探偵ヒーロー氏の活躍やいかに? 『スノーグース』『雪のひとひら』などで知られる心やさしきストーリーテラーが、ユーモアとペーソ スをこめて物語る、幽霊事件の意外な顛末。ギャリコ唯一の長編本格ミステリ、ついに登場!(p1)
パラダイン男爵家を脅かす怪現象の数々――ポルターガイスト、うろつく尼僧の亡霊、外から鍵をかけた部屋で、夜ごとひとりでに曲を 奏でるハープ。さらに悪いことに、客人が幽霊に襲われた! 騒動を鎮めるために駆けつけた心霊探偵ヒーロー氏の活躍やいかに? 『ス ノーグース』などで知られる心やさしきストーリーテラー、ギャリコ唯一の長編本格ミステリ、本邦初訳。(裏表紙 )
この話で、一番、結局、意外だったの
は##ディーン・エリスン氏の経歴。##ラスト近くでヒーローによって効果的に披露される。ノーリーン
とヒーローの交流は心温まる。このへんは、児童書を書いてるだけあって、うまい。ヒーロー氏の他の活躍が他にはないようなのが残念だ
。読書日誌を書いた時点では、ギャリコが亡くなっていると知らなかったようです。
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2004/12/31更新