さまよえる未亡人たち The Wondering Widows No.500
エリザベス・フェラーズのノン・シリーズ物。著者は女性だが、トビーもこちらの主人公も青年だ。(ジョージは…いくつ位なのだろう ?謎だ)登場人物はある程度限られ、しかも、島という設定だが、密室とか孤島。というほどのこだわり具合でもない。話が進行すると外 からどんどん人が来ちゃうし〜。トビーとジョージでは、警部も含めて3人も固定の男性登場人物がいるが、この主人公、ロビンは、おば ちゃまと若い女に囲まれての活躍。(03/03/09)
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Elizabeth Ferrars エリザベス・フェラーズ
創元推理文庫 M フ 13 4(東京創元社) 文庫 2000年9月22日初版 560円 カバーイラスト 西村敦子 カバー デザイン 矢島高光 訳 中村有希 解説 村上貴史 1962
休暇を利用して、スコットランドのマル島へと出かけたロビンは、殺人事件に巻き込まれる。殺されたのは、旅先で知り合った個性的な 有閑マダム四人組の一人。はたして、本当に狙われていたのは誰だったのか? 犯人は友人か、息子か、夫か、それとも……。そして、手 掛かりはどこに? 絡まり合った謎が解けていく楽しみに、あざやかな解決の爽快感! 初期の傑作長編『猿来たりなば』などで、本格ミ ステリ作家としての力量があらためて注目されている英国の巨匠エリザベス・フェラーズ。その半世紀の長きにわたった創作活動の、中期 を代表する名作。(p1)
ひさしぶりに英国へと帰ってきた青年ロビンは、せっかくの休暇に殺人事件に巻き込まれてしまう。殺されたのは、旅先で知り合った、 個性的な有閑マダム四人組のひとり。はたして、犯人は友人か、息子か、夫か、それとも……。謎を解く鍵は、いったいどこに? 絡まり 合った謎が解けていく楽しみに、あざやかな解決の爽快感! 英国の巨匠フェラーズの、中期を代表する本格ミステリ。(裏表紙 )
トビーとジョージシリーズから約20
年後の作品。短くても、盛り上がりは十分。で、ジョージも正体不明のままだが、主人公ロビン・ニコル(どっちが名前じゃ?)も、何の
仕事をしていて、何故休暇をとったのか、そして、これから何をしようとしているのか一切不明。今が休暇中、生き方模索中。ということ
だけはわかっている彼の視点からの記述を信用して話を追っていく。こういう主人公はフェラーズの得意とするところなのだろうか?視点
の不安定さが物語の不安感を募るような気がする。同じ事象に対しても、見る人間の立場が違えば、違う意味を持つと思うのだが、その立
場(主人公の背景)が明らかでないので。この話は特に、天候にも恵まれない設定らしいし。うまいな。
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2004/12/31更新