その死者の名は Give a Corpse a Bad Name No.417
既に邦訳が何冊か出ているシリーズの、最初の事件で著者のデビュー作。だそうだ。新聞記者じゃなくて、犯罪ジャーナリストのト ビーと相棒ジョージ。特にふたりに関して説明めいた描写はなく、するするとふたりを中心に事件は解決への糸を辿る。これがデビュー作 ってすごいな。(02/11/27)
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Elizabeth Ferrars エリザベス・フェラーズ
創元推理文庫 M フ 13 5(東京創元社) 文庫 2002年8月30日初版 カバーイラスト 西村敦子 カバーデザイン 矢 島高光 訳 中村有希 1940
深夜、人を轢いてしまったと、警察署に女性が飛び込んできた。死んだ男は泥酔して道の真ん中で寝込んでしまったらしい。土地のもの ではないと見当はつくものの、顔は潰れてどこの誰だかわからぬありさま。ただ奇妙なことにこの男、どの酒場にも寄った様子がなく、酒 壜も持ってはいなかった。そこで、酒壜捜しを命じられた若い巡査が河原で涙ぐましい捜索を続けていると、勝手にそれを手伝い始めた男 が二人。この風変わりなよそ者は、その名をトビーとジョージといった……。本書は名コンビの最初の事件にして、フェラーズのデビュー 作でもある。(p1)
深夜、人を轢いてしまったと、警察署に女性が飛び込んできた。死んだ男は泥酔して、道の真ん中で寝込んでしまったらしい。ただ奇妙 なことにこの男、どの酒場にも寄った形跡がなく、酒壜も持ってはいなかった。本当にただの事故なのか? 首を傾げる警察の前にしゃし ゃり出たのは、ご存じトビーとジョージの名コンビ。本書は二人の最初の事件であり、著者のデビュー作でもある。(裏表紙 )
邦訳は既に何冊か出ているらしいが、
幸運にも?シリーズ最初の物語にぶち当たった。でも、「探偵登場!」って感じでは別になかったけど…。カバーデザインに惹かれて借り
てきたパターン。事件の発端の2つの太鼓橋があるすれ違いが表紙を飾っている。と言っても、西村敦子さん流に美しい色彩で描かれてい
る。美しいんだけど、「何か」あるぞ。と語りかけてきそうな表紙だ。この話では、ジョージがどういう人物かはっきり明かされていない
。シリーズを読み進めばわかるのか、ずっと謎の人物なのか?その辺りも楽しみだ。
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2004/12/31更新