降臨の群れ No.916

インドネシアの宗教紛争の話。去年バリに行ったところだけど、そこからはとてもこんな世界は見えません。島が違う、宗教が違うとい うことでしょうか。同じ国だけど。地学紙を信じていても互いに敬うことはもしかしてむりでも、干渉しないことはできないのでしょうか ???まぁ、利権が絡めば十字軍みたいに、遠征していって他の土地の人まで改修させるわけだけど。怖いのは普通に暮らしたいという人 を駆りたてる何か。なんだろう。(05/02/15)

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船戸 与一  一九四四年、下関市生まれ。早稲田大学法学部 卒。在学中より探検部に所属する。七九年「非合法員」でデビュー。八五年「山猫の夏」で吉川英治文学史新人賞を、八九年「伝説なき地 」で日本推理作家協会賞を、九二年「砂のクロニクル」で山本周五郎賞を、二〇〇〇年「虹の谷の五月」で直木賞をそれぞれ受賞。

集英社 単行本 2004年6月30日第1刷発行 本体1,900円+税 装丁 安彦勝博 写真 久保田博ニ マグナム・フォト東 京支社 地図作成 今井秀之 『小説すばる』2002年9月号〜2004年1月号掲載の基本稿に加筆修正

アジアの火薬庫、インドネシア、アンボン島。イスラム教徒とキリスト教徒の血の抗争。ここには、神の数だけ、正義がある!(帯 )

アッラーを冒涜(Kaiju注:原文はさんずいに賣)するアメリカへのイラクの怒り。その怒りは、 インドネシアに向かっている。人口2億。その9割がイスラム教徒。彼らがイスラムの原理に向けて傾倒しつつある。本書はその象徴的な 場所としてアンボン島を舞台にしている。 ストーリーはフィクションだが、状況は現実のものである。 船戸与一(「青春と読書」7月 号より)(帯)

インドネシア人口の9割がイスラム教 徒ってのも衝撃的です。どの神もむやみやたらと敵を殺していいなんていってないと思うけど。カトリックとプロテスタント、さらに、そ のなかでいろいろな宗派があるようにイスラムも宗派が多様。作中、その主義主張の違いも出てきます。


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2005/02/20更新